コグノスケ


2016年4月15日

DebianでLinuxカーネルモジュールをビルドしたい

目次: Linux - まとめリンク

独自のカーネルモジュールをビルドしたかったのですがスマートな方法が良く分からず、力ずくでやってしまいました。

まずaptでLinuxのソースコードを持ってきました。apt-get installだけだと /usr/srcにtarballが置かれるだけなので、手で展開します。

aptでLinuxのソースコードを持ってくる
# apt-get install linux-source-3.16
Reading package lists... Done
Building dependency tree
Reading state information... Done
Suggested packages:
  libqt4-dev pkg-config
The following NEW packages will be installed:
  linux-source-3.16
0 upgraded, 1 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 0 B/83.6 MB of archives.
After this operation, 83.7 MB of additional disk space will be used.
Selecting previously unselected package linux-source-3.16.
(Reading database ... 54876 files and directories currently installed.)
Preparing to unpack .../linux-source-3.16_3.16.7-ckt25-2_all.deb ...
Unpacking linux-source-3.16 (3.16.7-ckt25-2) ...
Setting up linux-source-3.16 (3.16.7-ckt25-2) ...

# cd /usr/src
# ls
linux-config-3.16  linux-source-3.16.tar.xz

# tar xf linux-source-3.16.tar.xz
# ln -s linux-source-3.16 linux

カーネルバージョンを見るか、Debianのカーネルパッケージのバージョンを確認して、適切なカーネルのconfigファイルを展開します。

適切なLinuxのconfigファイルを展開
# cd /usr/src

# uname -a
Linux vbox-blackbird 3.16.0-4-amd64 #1 SMP Debian 3.16.7-ckt25-2 (2016-04-08) x86_64 GNU/Linux

# cp linux-config-3.16/config.amd64_none_amd64.xz linux/
# cd /usr/src/linux
# xz -d config.amd64_none_amd64.xz
# mv config.amd64_none_amd64 .config

ビルドします。Debianのカーネルコンフィグはやたらめったらドライバをビルドするので、かなりビルドに時間が掛かります…。

Linuxをビルド
# cd /usr/src/linux

# make -j 4 bzImage modules
...

ビルドが終わったら、独自カーネルモジュールをビルドします。

独自カーネルモジュールをビルド
# cd /home/username/hoge_module

# make
...

生成された*.koをinsmodして文句言われなければ成功です。

独自カーネルモジュールのinsmod失敗例
# insmod hoge.ko
insmod: ERROR: could not insert module hoge.ko: Invalid module format

こんな風に怒られる時は、昔のバージョンのtarballを展開したときのコードが残っているなど、カーネルのソースコードが古いか、コンフィグを選び間違っていますので、確認しましょう…。

編集者:すずき(2023/04/29 21:35)

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  • hdkさん(2016/04/17 02:32)
    config は /boot に入っていると思いますが、そんなことより、linux-headers-* を入れて /lib/modules/`uname -r`/build/ を使うのが一般的かと...

    dkms というのを使うと今後のカーネルアップデート時に自動で再コンパイルもできるみたいです。
  • すずきさん(2016/04/17 13:46)
    >hdk さん
    言われてみれば config って /boot にありますね。
    /lib/modules/`uname -r`/build/ ってそのためにあったのか…。やってみます。ありがとう。
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2016年4月17日

DebianでLinuxカーネルモジュールをビルドしたい(スマート編)

目次: Linux - まとめリンク

昨日(2016年4月15日の日記参照)のやり方は、やはり一般的では無かった(1時間以上掛かるし…)らしく、スマートなやり方を教えていただきました。

aptでLinuxのカーネルヘッダを持ってくる
# apt-get install linux-headers-3.16
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
Note, selecting 'linux-headers-3.16.0-4-all' for regex 'linux-headers-3.16'
Note, selecting 'linux-headers-3.16.0-4-amd64' for regex 'linux-headers-3.16'
Note, selecting 'linux-headers-3.16.0-4-common' for regex 'linux-headers-3.16'
Note, selecting 'linux-headers-3.16.0-4-all-amd64' for regex 'linux-headers-3.16
'
linux-headers-3.16.0-4-commonはすでに最新版です。
以下の追加パッケージがインストールされます:
  cpp-4.8 gcc-4.8 libasan0 libgcc-4.8-dev linux-compiler-gcc-4.8-x86
  linux-kbuild-3.16
提案パッケージ:
  gcc-4.8-locales gcc-4.8-multilib gcc-4.8-doc libgomp1-dbg libitm1-dbg
  libatomic1-dbg libasan0-dbg libtsan0-dbg libquadmath0-dbg
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  cpp-4.8 gcc-4.8 libasan0 libgcc-4.8-dev linux-compiler-gcc-4.8-x86
  linux-headers-3.16.0-4-all linux-headers-3.16.0-4-all-amd64
  linux-headers-3.16.0-4-amd64 linux-kbuild-3.16
アップグレード: 0個、新規インストール: 9個、削除: 0個、保留: 0個。
12.7 MBのアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で39.9 MBのディスク容量が消費されます。

(以下略)

カーネルモジュールをビルドしますが、もし /usr/src/linuxを見に行ってしまうようなモジュールであれば、ちょっと書き換えが必要です。

カーネルモジュールをビルドする
$ make -C /usr/src/linux M=`pwd`

↓

$ make -C /lib/modules/`uname -r`/build M=`pwd`

昨日の方法と比べると、Linuxのソースコードもビルドも要らないし、格段にスマートです。素敵。

でも、カーネルモジュールがヘボくて、カーネル内でクラッシュし、結局Linuxのソースコードにデバッグprintkを埋め埋めしてビルドする羽目になったのはご愛敬です…。

編集者:すずき(2023/04/29 21:35)

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2016年4月23日

ALSA SoC LayerのAPIと構造体

目次: ALSA - まとめリンク

以前(2016年2月28日の日記参照)にALSA SoC Layerについて調べましたが、詳細な解説が出来るほど良く分かってないので、現時点で分かっていることのメモ書きを貼っておこうと思います。

まず、openとcloseができるだけの、何もしないドライバを作るだけであれば、呼び出すべきAPIは4つです。

  • devm_snd_soc_register_platform()
  • devm_snd_soc_register_component()
  • snd_soc_register_card()
  • snd_soc_set_runtime_hwparams()

各APIに渡す構造体と、APIの関連は下記のようになっていました。これで全て網羅できているわけではありません。奥が深いです…。


ALSA SoC APIと関連する構造体

実際にコードをどう書いたら良いかについては GitHub にサンプルを置いています。このコードをコンパイルしていただければ動きます(音は鳴りませんけど)。

編集者:すずき(2022/05/22 15:18)

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2016年4月30日

Linux 4.4動かず

Linux 4.4系がLongtermの仲間入りをしたので、自作ARMエミュレータememuでLinux 4.4.8を動かしてみたのですが、未定義の領域にアクセスしてクラッシュしてしまい動かず…。

他のLongterm(Linux 4.1.23)は元気に動くんだけどな。何かドライバが変わったんだろうなあ。

編集者:すずき(2016/09/02 02:44)

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