目次: 車
古いコンテンツサルベージ計画その2です。今回の記事は、書いたのは大学生時代、車を買ってしばらくしてから(2004〜2006年あたりか?)です。
この記事もどうでも良いことを書いて間延びしすぎです。読みづらいので、ざっくり削りました…。
三菱FTOのATモデルには、日本初のシーケンシャルシフト機構INVECS-IIが搭載されました。ちなみにFTOはFresh Touring Originationの頭文字だそうです。へぇー。
INVECS-IIは車が自動的にシフトチェンジを行う通常のATモードと、運転者がシフトアップ&ダウンを指示するシーケンシャルモードがあり、モードはいつでも切り替え可能で、運転している気分がより高まること間違いなしです。
シーケンシャルモードは、シフトノブを前に押すとシフトアップ、手前に引くとシフトダウンします。このままでも充分ですが、アップとダウンの向きを逆にした方がレースカー気分がさらに増して良いのでは?と思い、このたび+/−の向きを入れ替えました。
当内容はFTOのオーナーズサイトTensionを参考にさせていただきました(2015年現在、残念ながらサイトが無くなってしまったようです…)。
最初に結論だけ言えばINVECS-IIはシフトパネル側にシーケンシャルシフトを検知するスイッチがあります。スイッチに繋がっている信号線を入れ替えれば、+と−が逆になります。そこに辿り着くまでには、いくつかの部品を分解しなければなりません。
私のクルマ(GPX 95年式)は電装系はほぼノーマルのはずですなので、基本的には今からご紹介する手順でどのFTOでも上手くいくと思いますが、マイナーチェンジ後、カーナビ搭載車などでは、部品の分解手順が異なる部分等があるかもしれません。ご了承ください。
灰皿や小物入れに物が入っていると衝撃で飛び散るので、シガーソケットとともに最初に外します。CDやカセットなども取り除きましょう。
オーディオ等がついているセンターパネルを分解します。パネルの周りにあるゴムパッキンの下1/3くらいのところから左右にツメ(図の赤丸部分)に向けて、ドライバーを差し込み、テコで内側のツメを押し込む感じで外します。ちょっと嫌な音がしますが折れなければ問題なし。
次に灰皿の横あたりのツメを外します。センターパネルを少し引っ張るとわかりやすいはず。パネルの最上部も外します。最上部はツメではなくエアコンの下部に差し込まれているだけなので、引っ張れば抜けます。
もしセンターパネルを引き抜く際にシフトノブに干渉する場合は、車のキーを回して、シフトノブをPレンジからNレンジに入れれば干渉しなくなります。
電飾用とシガーソケット用のコードを全て外し、後付けオーディオなどがセンターパネルに固定されている場合はそれも外します。するとパネルだけになるので、後部席にでも置いときましょう。
これは簡単です。カップホルダーを力任せに引っこ抜き、見えたネジ2本を緩めます。次に小物入れ(真中の黒くて開閉できる箱です)を開け、中のネジ2本を緩めます。そしてフタを閉めた後、後部座席の向きにグイグイ揺らすと一気に取れます。こんなでかいのにネジ4本…。
助手席の右から運転席の左の部分まで広く覆っているカバーです。大きいだけあって手ごわいです。エアコン下の2箇所のネジ、運転席側の3つのネジ、助手席側の3つのネジ、これら全て外します。
純正オーディオにひっかかってセンターカバーが取れない場合があるので、オーディオも外します。左右の銀色の板の2つずつあるネジ(計4つ)を緩め、オーディオを引っこ抜きます。でL字の金属板とオーディオをつないでいるネジ4つを外し金属板を外します。ただし、オーディオのコードは一部取れない(電源コードかな?)ので完全には外れません。仕方ないので落ちて壊れないような位置に押し込んで置きましょう。
センターカバーを助手席側に押すようにして上に持ち上げる(こうしないとサイドブレーキにひっかかる)とガバっと全部取れます。できれば、純正オーディオが落ちないように、手で抑えながら外してください。
シフトノブを外します。上のプラスチックボタンは左右2個所のツメで止まっています。パネルと同様の仕組みですが、ツメがけっこう長いです。おそらく2箇所同時に外さないとボタンが取れません。私は右上と左下にドライバーを差し込んで外しましたが、無理な力が掛かってる感じがしますね。何かいい方法があるのでしょうか…。
ボタンを外すとバネと白い土台(これらは変な粘着物でくっついている)が見えるので回して外します。その下には12mmナットがあるのでディープソケットを使って(ソケットじゃ届かないのでここだけは工具が必要)外し、シフトノブを上に持ち上げて外しましょう。
シフトパネルは4つのネジで固定されているので、全部外せば持ち上げて外せます。パネルは2つの板が上下にあるツメで噛み合ってるだけなので外してやると、+と−の印字された青ボタンが見えると思います。青いボタンは黒いプラスチックを取り除き、表から押せば取れます。
しかし+と−の位置を入れ替えてはめ直しても入りません。−の方は土台が湾曲しており、ボタンもよく見ると同じ形ではありません。どうやらシフトパネルの湾曲に合わせているようです。細かいなー。
仕方ないので黒い柱はニッパーで切り、青いボタンの土台も削って適度な大きさにした後、アロンアルファを流し込み(表まで垂れないように)固定します。青いボタンが取れるとまた全部分解しなければならないので、しっかり着けましょう。
+と−のボタンの下に目的のスイッチがあります。スイッチに繋がっている線を見ると同じ色の線があります。これが回路駆動用の電源コードで、違う色のコードが信号用のコードです。
コードを追うと、助手席側に固定されたオスコネクタに辿り着くと思います。このコネクタからさきほど確かめた色の信号線を引き抜いて交換します。が…オスコネクタががっちり固定されていまして、固すぎて取れません。
私はクルマ側から来ているメスコネクタのコードを入れ替えました。コネクタ内はストレート結線っぽいので問題ないはずです。どのコードが信号線か入念に確かめた上で、コネクタの裏からマイクロドライバのマイナスを突っ込んでツメを押します。情けは無用です(すごく固い)で線がうまく抜けたら差し替えて、コネクタを元に戻します。ドライバーを折って怪我しないように。
ちなみにコネクタを破損してしまうと、まったく変速できなくなるので注意してください。コネクタを抜いた状態でDに入れて、家の周りでも走ってみたらわかりますが、自動変速モードにならず、シーケンシャルシフトも効きません。ずっと1速のままです。
うまく+と−を逆出来たら、勘と記憶を頼りに全てを元通りに組み立ててください。私は形が同じで色だけ違うネジを間違えて組み付けてしまいました…。あーあ…。
これから作業する人は勘と経験ではなく、分解しながら写真を撮っておくことを強くお勧めします。
使用した工具の一覧です。
< | 2015 | > | ||||
<< | < | 11 | > | >> | ||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | - | - | - | - | - |
合計:
本日:
管理者: Katsuhiro Suzuki(katsuhiro( a t )katsuster.net)
This is Simple Diary 1.0
Copyright(C) Katsuhiro Suzuki 2006-2023.
Powered by PHP 8.2.15.
using GD bundled (2.1.0 compatible)(png support.)