以前の日記(2014年10月13日の日記参照)の続きです。ノートPCに繋いでいるUSB-DAC(ONKYO SE-U33GXV2)のサンプリング周波数の設定を48kHz/16bitと96kHz/16bitで切り替えた時の差を調べました。
サンプリング周波数(以降fsと言う)が48kHz/16bitの場合、24kHzまでの音が再生でき、fs = 96kHz/16bitの場合、48kHzまでの音が再生できます。従って48kHzの音を再生しようとしたとき、fs = 48kHz/16bitのときは鳴らず、fs = 96kHz/16bitの時に鳴れば、設定が効いている、ということになります。
ただし48kHzの音は超音波なので、人には聞こえません。鳴っているか?鳴っていないか?の判定は、オシロスコープ(Tektronix TBS 1052B)で見ます。
結果だけ先に言えば48kHz/16bitの時は何も鳴らず、96kHz/16bitの設定の時は48kHzの非常に綺麗なSin波が見えました。
ちゃんと設定効いてるんですね。相変わらず私が聞いても、鳴ってるのか鳴ってないのか、何一つわかりませんけど…。
測定用のデータとしてfs = 96kHz/16bitで48kHzのSin波を作ります。用意するのが面倒くさい人は、下記リストの一番下にあるWAVファイルを使ってください。
USB-DACのfsを96kHzに設定(※1)し、USB-DACのPHONE出力とオシロスコープを繋いで(※2)、先のWAVファイルを再生するだけです。
(※1)コントロールパネルの [サウンド] - [スピーカーSE-U33GXV Audio] を右クリックして、[プロパティ] - [詳細] タブ - [既定の形式] で [16ビット、96000Hz(スタジオの音質)] を選択します。
(※2)普通のオシロはBNC端子なので、ステレオミニのピンプラグが刺さりません。今回はステレオミニ → RCA → BNCと変換しました。機材はAmazonで全部揃います。
測定の結果です。まずはONKYO SE-U33GXV2から。fs = 96kHzのときは下記の波形が出力され、fs = 48kHzにすると何も出力されなくなります。
ONKYO SE-U33GXV2の48kHz Sin波出力(fs = 96kHz)
波形はノイズもなく非常に綺麗です。さすがONKYOさん…。
比較用にノートPCの内蔵音源(Conexant 20671)の測定結果も載せます。音量はほぼ同じで、fs = 96kHz、再生するデータは同じです。
ノートPC内蔵音源 の48kHz Sin波出力(fs = 96kHz)
音を大き目(ボリューム50)にして測定しているので目立ちませんが、全体的にノイズが載っていて波形がガタガタです。また、ところどころに「ヒゲ」のようなノイズが載ります。
全体のノイズやヒゲノイズの大きさは音量によらず一定のようで、音を小さ目にするとより顕著に見えます。
日記を見返すと、ノートPC内蔵音源の「サー」というノイズが気になる(2013年3月16日の日記参照)と書いてあるので、ここまで盛大にノイズが載ると、素人の私でも気づくようです。
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