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2013年8月11日

動的型付けとクラス

初めて触れたオブジェクト指向言語がC++ で、その次がJavaだったためか、クラス宣言時にアクセス制限が厳格に決まり、コンパイル時または実行時に型チェックがあるのは当然だと思っていました。

そのためカプセル化とはpublic, protected, privateを正しく宣言することであり、class Aを取る関数にAと継承関係にないclass Bを渡せば、コンパイル時にエラーか、実行時に例外が発生するものだと思っていました。

しかしPythonやRubyはC++ と同じオブジェクト指向言語に分類されますが、この辺りの考え方が全く違います。

アクセス制限はなく、カプセル化は実質存在しません。Pythonであれば先頭にアンダースコアのついた変数、メソッドにはアクセスしてはいけない、というルールがあるだけで、簡単に壊せますし、チェックもされません。

型チェックも行わない(※)ので、class Aを取る関数に継承関係にないclass Bを渡してもエラーは起きません。もしclass Aとclass Bが同じメソッド名を実装していれば実行時に例外すら発生しません。ダックタイピングというんでしたっけ?

(※)インタプリタやコンパイラがチェックしないという意味です、自分で型チェックしようと思えばチェック可能です。

ポリシーの違い

静的型付けとか動的型付けといわれてもピンと来ないですが、両方触ってみたら何となくわかった気になれます。印象としては神経質な静的型付け、大雑把な動的型付けって感じです。

どちらが良い悪いというものではないです。

個人的には静的型付けに慣れているのもあって、事前チェックが多い方がミスが減って好ましいです。とはいえ、試作や小物ツールを書くときチェックがうるさすぎて、適当に書きたくても書けないことも多いんで、チェックすりゃ良いってものでもありません…。

編集者:すずき(2013/08/12 10:07)

コメント一覧

  • よしださん(2013/08/20 20:04)
    Haskell なんかは型が超厳格なかわりに、コンパイル通ればだいたい意図どおりに動くとかいうよね。
    Ruby は逆で、だいたいうごくけど魔術みたいな書き方もできる。

    そのあたり、前に見たこんな記事がおもしろかったです。
    ⇒ http://blog.practical-scheme.net/shiro/20130227-equibillium
  • すずきさん(2013/08/24 23:01)
    記事紹介ありがとうございます。面白い視点だなあと感心しました。
    個人で作るアプリケーションだと、動かしながら更新する必要がないので、静的型付けの方が向いているのかもしれません。

    Ruby は型付けもさることながら、シンタックスシュガーの鬼だと思います。楽に書けるなら他の書き方と被っててもいいじゃん、って感じですね。
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2013年8月7日

Javaの次

Javaの次を探してPython、Ruby、Scala、Kotlinといろいろ試していたら、何もしないうちに1か月も経ってしまいました。

このまま迷っていても仕方ないのでPythonを使うことに決めました。といってもこれといった決め手がなく、モヤモヤ感が拭い去れないです。

Pythonはシンプルかつコードの見た目が良いのですが、Python 2 → 3の激変っぷりに、主要なPythonプロダクトが付いてこない(付いていく気がない?)ので、Pythonの未来が不安です。

Rubyは書くのは楽しいですが、読むのはつらいです。自分の知らない書き方がいっぱいありすぎて、全然わかりません。修業しないとダメでしょうか。

Scalaはコンセプトが素晴らしいのですが、実際書いてみたら型推論や、defのカッコ有り無しの差とかが良くわからん…。Scalaの何がダメということはないですが、どうも性に合いません。

Kotlinはシンプルで素敵なのですが、マイナーなせいかネットにも情報が少なく、ハマったら死にそうなので諦めました。

PyCharm

ひとまず主要な部分だけ移植してみようと思ってPyCharmを起動したら、試用期間が切れていて起動しませんでした。ぬわー。

言い訳して辞めてしまわないようにPyCharmのPersonal Licenseを購入して、退路を断ちました。ライセンスは購入するとすぐにメールで送られてきますので、特に待つこともなく使えます。

支払いにはクレジットカードが使えて、お値段は99$です。高くもなく安くもない、絶妙な値段です。

編集者:すずき(2013/08/11 14:22)

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