コグノスケ


link 未来から過去へ表示(*)  link 過去から未来へ表示

link もっと前
2019年4月26日 >>> 2019年4月13日
link もっと後

2019年4月19日

RISC-V SoC搭載ボード探し

目次: RISC-V

Linuxが動くくらいのRISC-VのSoC搭載ボードを探していたのですが、どうやらまだ市販されてなさそうでした……。

代わり(?)にSiFiveの高性能RISC-V SoCであるHiFive Unleashed(リンク)のマニュアルを眺めていました。

HiFive Unleashedは高性能と紹介されていることが多いですが、現状RISC-VはArduinoくらいの小規模SoCがほとんどで、それらと比較して高性能、と言っているのだと思われます。

特に珍しい機能もないですし、最近のテレビやタブレット向けの巨大なARM系SoCと比べると、どうしてもショボく見えてしまうのは仕方ないでしょう。

ああ、でもErrataの章があるのは珍しいかもしれません。

ROCK-2: High 24 address bits are ignored
Workaround
Do not access out-of-bound addresses in software.
I2C-1: I2C interrupt can not be cleared
Workaround
Poll the I2C controller state to wait for TIP (transaction in progress) to go low.

などの豪快なバグがある様子が伺えます。特にROCK-2のWorkaroundは全然Workaroundになっておらずのが面白いです。アクセス違反をするな、と言ってアクセス違反がなくなるならOSの苦労はないでしょ。かなり悲惨なバグです。

ボードには修正したSoCを載せるのか、バグったSoCを強引に搭載するのか、どちらなんでしょうね……。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。

編集者:すずき(2021/08/21 02:54)

コメント一覧

  • コメントはありません。
open/close この記事にコメントする



2019年4月18日

LinuxのDMAとキャッシュフラッシュ

目次: Linux

昨今のキャッシュを持ったCPUでは、DMAを行う際にCPUのキャッシュのフラッシュ(ダーティデータをメインメモリに書きだす、パージともいう)やインバリデート(キャッシュから消しさる、クリーンともいう)が必須です。

しかしアーキテクチャやCPUの実装によってキャッシュの操作方法は異なるため、LinuxではDMA APIというレイヤでアーキテクチャの差分を隠蔽しています。

LinuxでDMAを行うドライバを書くときの一番単純な作法(=単一の領域にDMAを行う、スキャッターギャザーなどはしない)は、

dma_alloc
バッファ確保
dma_map_single
バッファをCPUのメモリ空間にマップし、CPUから見えるようにする
dma_sync_single_for_cpu
CPUからバッファをアクセスする準備
CPUからバッファにデータを書き込む
dma_sync_single_for_device
デバイスからバッファをアクセスする準備
デバイスからDMAを行いデータを読み込む
dma_unmap_single
バッファのマップをやめる
dma_free
バッファ解放

ざっくりいってこのような感じです。先ほど述べた通り、LinuxのDMA APIにキャッシュのフラッシュやインバリデート関数はありません。ハード依存の操作をなるべく減らし、多数のアーキテクチャに対応しやすくなっているんですね。

実際はいつフラッシュしているのか?

そうはいっても、実際にどこでキャッシュフラッシュしているか、気になると思います。昔、Linux 4.4を調べた情報を引っ張り出してきました。アーキテクチャはAArch64つまり64bitのARMコアです。

AArch64の場合、キャッシュ操作をしているのはdma_sync_single_for_cpu() とdma_sync_single_for_device() です。前者がインバリデート、後者がフラッシュ+インバリデートを行っています。

前者のdma_sync_single_for_cpu() を追いかけてみると、

dma_sync_single_for_cpu()
関数ポインタ経由でops->sync_single_for_cpu() を呼びます。AArch64の場合opsには通常 swiotlbのDMA操作関数が入っています。ですので __swiotlb_sync_single_for_cpu() が呼ばれます
__swiotlb_sync_single_for_cpu()
コヒーレントバッファでない(キャッシュフラッシュがいる)場合 __dma_unmap_area() を呼びます
__dma_unmap_area()
__dma_inv_range() を呼びます
__dma_inv_range()
キャッシュをインバリデートします

こんな感じですね。しつこいですがAArch64の実装を見ただけですので、将来的に変わるかもしれないし、他のアーキテクチャでは仕組みが違います。

直接フラッシュしたがるおじさん

昔のLinuxではキャッシュ操作関数をドライバから使うことができました。その記憶からなのか、たまにフラッシュやインバリデートのようなアーキテクチャ依存の操作を直接呼びたがる人がいます。

今のLinuxではキャッシュ操作関数は当然ありますが、ドライバからは呼べない、つまり呼ぶことを推奨していません。もちろんオープンソースなので改造すれば何でもできますけど、メンテナンス性や再利用性、移植性を下げるだけで、損しかないでしょう。

編集者:すずき(2023/04/29 21:39)

コメント一覧

  • コメントはありません。
open/close この記事にコメントする



2019年4月13日

レジスタダンプ、書き換えツールmemaccess - ちょっと修正

先日(2019年3月24日の日記参照)作ったmemaccess(GitHubへのリンク)細かい部分が色々バグっていたので直しました。

  • 32bit環境でビルドできない
  • ビルド時にlibtoolを要求する(本来は要らない)
  • 0x80000000_00000000以上のアドレスを指定すると0x7fffffff_ffffffffになってしまう
  • 32bitを超える値を書き込めない

アドレスの指定は文句なしで64bit符号なし整数にしましたが、書き込む値については64bitの符号つき整数(今はこっち)と64bitの符号なし整数の、どっちが良いんでしょうね。贅沢を言えば、どちらも使いたいですけど。

編集者:すずき(2019/04/19 23:35)

コメント一覧

  • コメントはありません。
open/close この記事にコメントする



link もっと前
2019年4月26日 >>> 2019年4月13日
link もっと後

管理用メニュー

link 記事を新規作成

<2019>
<<<04>>>
-123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930----

最近のコメント20件

  • link 26年1月23日
    すずきさん (01/29 09:48)
    「おおー、そんな昔からなんですね。歴史感じ...」
  • link 26年1月23日
    hdkさん (01/27 19:53)
    「#! はUNIX v8からだったってWi...」
  • link 24年12月9日
    すずきさん (01/18 15:45)
    「Thank you for your i...」
  • link 24年12月9日
    Up2Uさん (01/15 12:57)
    「Hi I also find the p...」
  • link 25年12月18日
    すずきさん (12/23 23:51)
    「良く見たらksys_read()でfil...」
  • link 25年12月18日
    すずきさん (12/23 23:15)
    「ですね、まあpread+readだと話が...」
  • link 25年12月18日
    hdkさん (12/21 08:34)
    「昔試しにデバイスドライバーを作ったことが...」
  • link 25年11月28日
    hdkさん (12/04 08:10)
    「あれ、停止直前くらいの時のトルクコンバー...」
  • link 25年11月28日
    すずきさん (12/03 11:24)
    「トルクコンバーターがいてエンブレは掛かり...」
  • link 25年11月28日
    hdkさん (12/02 08:02)
    「"停止直前に急にエンブレがほぼゼロになる...」
  • link 25年10月6日
    すずきさん (10/10 13:14)
    「ですね。ccはもはやコンパイラというより...」
  • link 25年10月6日
    hdkさん (10/10 08:27)
    「ただのHello, worldでも試して...」
  • link 25年9月29日
    すずきさん (10/03 00:29)
    「なんと、メタパッケージ入れてなかったです...」
  • link 25年9月29日
    hdkさん (10/02 06:51)
    「あれ、dkmsは自動ビルドされるのが便利...」
  • link 20年8月24日
    すずきさん (08/30 22:06)
    「ですね、自分も今はPulseAudioを...」
  • link 20年8月24日
    hdkさん (08/29 09:32)
    「ALSA懐かしい... PulseAud...」
  • link 16年2月14日
    すずきさん (08/04 01:31)
    「お役に立ったようでしたら幸いです。」
  • link 16年2月14日
    enc28j60さん (08/03 17:40)
    「ちょうど詰まっていたところです。\n非常...」
  • link 25年7月20日
    すずきさん (07/30 00:10)
    「ギクシャクするのは減速時の2速シフトダウ...」
  • link 25年7月20日
    hdkさん (07/29 07:38)
    「2速発進でギクシャクするんですか? 面白...」

最近の記事3件

  • link 26年3月10日
    すずき (03/13 00:54)
    「[誕生日] 43歳になりました。昨年の日記(2025年3月10日の日記参照)を見ると、転職して半年というのもあって通勤の話をし...」
  • link 22年4月13日
    すずき (03/12 23:48)
    「[C言語とlibc - まとめリンク] 目次: C言語とlibcC言語について。C++言語もたまに。プログラムの落とし穴、演算...」
  • link 07年11月1日
    すずき (03/12 23:47)
    「[netcatとsigned charとunsigned char] 目次: C言語とlibcGNU netcat 0.7.1...」
link もっとみる

こんてんつ

open/close wiki
open/close Linux JM
open/close Java API

過去の日記

open/close 2002年
open/close 2003年
open/close 2004年
open/close 2005年
open/close 2006年
open/close 2007年
open/close 2008年
open/close 2009年
open/close 2010年
open/close 2011年
open/close 2012年
open/close 2013年
open/close 2014年
open/close 2015年
open/close 2016年
open/close 2017年
open/close 2018年
open/close 2019年
open/close 2020年
open/close 2021年
open/close 2022年
open/close 2023年
open/close 2024年
open/close 2025年
open/close 2026年
open/close 過去日記について

その他の情報

open/close アクセス統計
open/close サーバ一覧
open/close サイトの情報

合計:  counter total
本日:  counter today

link About www.katsuster.net
RDFファイル RSS 1.0

最終更新: 03/13 00:54