先日購入(2018年12月5日の日記参照)したTinker Boardでlinux-nextを動かしてみたら、特に何も引っかかることなく起動しました。素敵。しかし調子に乗ってコンフィグをガチャガチャ弄ってたら起動しなくなってしまいました。
ちょっと焦りましたが、同時にROCK64も起動しなくなっていたので、原因はコンフィグじゃなくて、linux-nextの12月11日版を引っ張ってきたことのようです。先週もなってたなあ。またか〜。
AArch32とAArch64のビルドを往復でやっていて、vmlinuxのリンク速度が全然違うことに気づきました。AArch64の方が桁違いに遅いです。
AArch32だとvmlinuxのサイズは20MBくらいですが、AArch64向けにビルドするとなぜかvmlinuxが300MBとかになります。なぜこんなにデカいんでしょう。リンクが遅くて辛いです。
Tinker BoardはU-bootでsaveenvすると二度と起動しなくなります。linux-nextを起動するコマンドをsaveしたかったのですが、できません。ちょっと不便です。
この症状ROCK64も同じでした。RockchipのU-bootは何かおかしいんだろうか……?
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。少し加筆。
私は、比較的PCと出会った時期は遅い(※)ので、パソコン原始時代をほとんど知らないですが、それでも当時のマシンと、今使っているRyzen 7マシンを比べると隔世の感があります。
(※)初めて触ったのは中学校にあったPC9821-Cb2、買ったのはPC9821-V7でCPUはPentium/75MHzだった、はず。
中学生で思い出しましたが、Aboutページの写真(Facebookのアイコンでもある)は中学2年生の時の顔です。現像した写真のスキャンではなく、当時珍しかった「デジカメ」で撮った写真です。機種は覚えていませんが、フロッピーに記録するタイプでした。
当時とそんなに顔は変わっていませんが、髪はかなり白くなりました。何でだろ、体質なのかな……?
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。
Ryzen 7は8コア16スレッドCPUですが、5万円もしません。10万円あれば、Ryzen 7 2700, 32GB DDR4, NVMe SSD, マザーボードを買ってもお釣りが来てしまいます。
これほどお安く16並列ビルド(make -j16)に耐えうるCPU, I/O, メモリが購入できる時代が来るとは思いませんでした。一昔前なら、サーバー用の異常に高価なシステムでしか実現できなかったことです。
技術の進歩って素晴らしいですね。
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。
目次: ROCK64/ROCKPro64
ASUS Tinker Boardを買いました。RK3288搭載のボードです。RK3288は2014年に登場した32bit CPU(Cortex-A17 x 4)なSoCです。今となっては少し古く感じます。
今あえてTinker Boardを買った理由は、私がlinux-nextに入れた変更(2018年11月10日の日記参照)でRK3288搭載のASUS Chromebook C201がデグレしたらしく、再現環境が欲しかったからです。
パッチに対し、海外の方からの指摘が来ており、症状としてはDMACのコードのどこかでカーネルが吹き飛んでしまうとのことですが、手元のROCK64(RK3328)では再現しません。
Chromebook C201を買うのが一番良いんですが、5万円近くしますし、買っても使う予定がないので、あまり買いたくありませんでした…。
対してTinker Boardなら1万円しませんし、同じRK3288搭載ですし、症状が再現しないかなあ、なんてことを期待しています。
今はDebianを起動しただけで特に何も触っていませんが、週末辺りにでもカーネル入れ替えにトライしてみようと思います。
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。
いつものようにlinux-nextを最新版にrebaseしたら、ROCK64が起動しなくなってしまいました。起動時に恐ろしい量のエラーが出てpanicします。エラーメッセージを斜め読みするとDMACとSPIのエラーに見えたので、無効化してみましたが、今度はeMMCが死んでrootfsが読めずやっぱりpanicします。これはダメだ。
調べてみると、DMA関連のパッチ(LKMLへのリンク)が原因でした。MLの議論を見ると、原因も判明しているようですし、そのうちlinux-nextも直るでしょう(後日談: 次の日に直っていました)。
今回初めてまともにlinux-nextをgit bisectしましたが、git bisect goodもしくはbadを打つ度に、ほぼ毎回フルビルドになってしまい、とにかくビルドの時間が掛かって辛かったです。
先日Ryzen 7にCPUを換装していなかったら、間違いなく途中で諦めていたと思います……。
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。
普段、家のPCのパワー不足を感じることはないのですが、linux-nextのクロスコンパイルをしていると、vmlinuxのリンクが遅いな〜……と感じることが増えました。
比較対象は前の会社のマシンや、今の会社のマシン(割と最近のCore i5かCore i7が多い)です。1〜2年しか経ってないCore i7(Skylake, Kabylake世代)と4年落ちのAMD A10(Kaveri世代)を比べれば遅いのは当然ですね。
新しいCPUはIntelにしようかとも思ったのですが、ニュースを見ているとRyzen系も大変良さそうだったので、思い切って第2世代Ryzenに買い替えることにしました。
AMD Ryzen 7 2700が届きました。3年ほど頑張ってくれたAMD A10と入れ替えました。今までお疲れさまでした。
メモリは平凡にG.SkillのAMD向けと銘打っているDDR4-2400 2枚差し16GB x 2にしました。ここ数年、メモリはハズレばかりで嫌になったので、4枚差しや極端なオーバークロックメモリは避けました。
マザーボードはASUS B450-F GAMINGにしました。チップセットはミドルエンド向けのB450です。もしハイエンド向けが良ければX470ですが、マルチGPU構成にしたい人以外、ほぼ用事がないと思います。値段の差は5000〜10000円くらいのようです。
マザーボードはGAMINGの名の通りゲーマー仕様(?)で、無駄にLEDが光っていていたり、妙なプレートが付いていたり、変テコなデザインです。まあ、筐体の蓋を閉めれば光はほとんど見えませんから、気にならないでしょう……。
SSDはSamsung 970 EVO M.2にしました。元々Blu-rayドライブ、HDD、SSDしか差さっておらず、スカスカだったSATAポートがさらに寂しくなります。
SSDはかなりややこしいことになっていて、コネクタの物理形状の規格、インタフェース信号の規格、コントローラのプロトコルの規格が、複数種類存在しています。
コネクタ | インタフェース | コントローラ | 特徴 |
---|---|---|---|
SATAコネクタ | SATA | AHCI | HDDのような形、大抵は2.5 inch |
M.2スロット | SATA | AHCI | M.2 SSDのB Key(12-19ピンが欠けている) |
M.2スロット | PCI Express | AHCI | 私は見たことがない、M Keyになっているはず |
M.2スロット | PCI Express | NVMe | M.2 SSDのM Key(59-66ピンが欠けている) |
PCI Expressスロット | PCI Express | NVMe | グラフィックカードのような形 |
今まで私が使っていたOCZ Vertexは1番目、今回購入したSamsung EVO 970 M.2 NVMeは4番目の組み合わせに対応した製品です。2番目、4番目に両対応の製品もあるようです(B & M Keyと呼ばれ、端子に切り欠きが2つある)。
M.2 NVMe SSDは、SATAポートやドライブスロットを占有せず省スペースで、速度も有利(NVMeを使えれば)です。ただ欠点もあって、PCの買い替えなどでデータ移行するとき、やや面倒です。
SATA接続のSSDの場合、古いPCから取り外して新しいPCに繋げばコピーできます。今の時代SATAポートが1つもないマザーボードはないでしょう。SATAからUSBに変換するツールもたくさん売っています。
M.2接続のSSDの場合、マザーボードの仕様によりM.2スロットの有無が異なりますので、もし新しいPCにM.2スロットがない場合、データ移行が難しくなります。
次の買い替えを考えるとM.2 → USB変換機器(特にPCIe NVMe対応のもの)を買っておきたいところです。調べてみるとJMicron JMS583というPCI ExpressとUSB 3.0のブリッジチップを搭載した変換ツールがいくつか発売されていました。買っておこうかなあ。
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。大幅に加筆した。
目次: ROCK64/ROCKPro64
先日(2018年11月28日の日記参照)の続きです。linux-nextでROCK64のアナログオーディオ出力から音が出ました。残る問題は1つでした。
3番目の「ACODECはTRMに何も情報が載っていない」を回避しました。
ACODECはI2S信号をアナログオーディオ信号に変換するハードウェアです。仕様を秘密にするようなハードウェアではないと思いますが、TRM(Technical Reference Manual)に記載がありません。無いものは仕方ないので、rockchip-linuxからドライバを移植しました。
残念ながらrockchip-linuxはカーネルバージョンが4.4と古く、ACODECドライバをlinux-nextに持ってきてもビルドできませんので、適当に直しました。ALSA SoCのドライバを作った経験があって良かった。うん。
とりあえずアナログオーディオは動いたのですが、昨日の日記にも書いた通り、44.1kHz系を再生するとACODECがおかしくなる仕組みは謎のままなので、まだ完成とは言えないです。
ROCK64はまだまだおもちゃとして遊べそうです。
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