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2022年8月22日

DDRのSPD情報からCAS Latencyを取得する

DDRメモリモジュールにはSPD (Serial Presence Detect) と呼ばれるEEPROMが搭載されており、メモリモジュールを動作させるためのタイミング設定情報が書き込まれています。PCのBIOSやUEFIは起動時にこの情報を読み出して、メモリモジュールが正常に動作する範囲内にタイミング設定します。

この情報はBIOSやUEFI専用のものではないですから、OS起動後WindowsやLinuxからも読み出すことができます。WindowsだとCPU-Zが有名どころだと思います。

Linuxの場合はdecode-dimmsツールが見やすいと思います。ツールの使い方は非常に簡単なのですが、起動するまでに躓く点があったので、メモがてら簡単に紹介します。

動かないとき

各PCの設定にもよりますが、decode-dimmsを起動したときにこんなメッセージが出る場合があります。

decode-dimmsのエラーメッセージ
# decode-dimms
No EEPROM found, the kernel probably does not support your hardware.

SPDがアプリから見えていないことが原因です。本当に未対応のハードウェアを使っている可能性もありますが、大抵はカーネルモジュールを追加でロードすれば使えるようになるはずです。例えば私のマシンはこんなHWとOSです。

  • CPU: AMD Ryzen 7 5700X
  • Chipset: AMD B550
  • OS: Debian Testing

下記のモジュールをロードする必要がありました。ee1004がない場合はeepromでも動作します(警告が出ますが)。

追加でロードするカーネルモジュール
modprobe i2c-piix4
modprobe i2c-dev
modprobe ee1004

おそらくi2c-piix4とi2c-devをロードした時点で、i2cdetectを実行するとI2Cデバイスが見えます。

i2cdetectの出力例
# i2cdetect -l
i2c-0   smbus           SMBus PIIX4 adapter port 0 at 0b00      SMBus adapter
i2c-1   smbus           SMBus PIIX4 adapter port 2 at 0b00      SMBus adapter
i2c-2   smbus           SMBus PIIX4 adapter port 1 at 0b20      SMBus adapter

もし何も表示されない場合はi2c-piix4ドライバが対応していないチップセットを使っている可能性が高いです。Linuxがマザーボードのチップセットに対応しているかを確認する必要があります。

以上のモジュールを全てロードした後に改めてdecode-dimmsを実行すると下記のような出力になると思います。

decode-dimmsの出力例
# decode-dimms version 4.3

Memory Serial Presence Detect Decoder
By Philip Edelbrock, Christian Zuckschwerdt, Burkart Lingner,
Jean Delvare, Trent Piepho and others


Decoding EEPROM: /sys/bus/i2c/drivers/eeprom/0-0052
Guessing DIMM is in                              bank 3
Kernel driver used                               eeprom

---=== SPD EEPROM Information ===---
EEPROM CRC of bytes 0-125                        OK (0x9BBF)
# of bytes written to SDRAM EEPROM               384
Total number of bytes in EEPROM                  512
Fundamental Memory type                          DDR4 SDRAM
SPD Revision                                     1.1
Module Type                                      UDIMM
EEPROM CRC of bytes 128-253                      OK (0xC6AB)

---=== Memory Characteristics ===---
Maximum module speed                             3200 MT/s (PC4-25600)
Size                                             32768 MB
Banks x Rows x Columns x Bits                    16 x 17 x 10 x 64
SDRAM Device Width                               8 bits
Ranks                                            2
Rank Mix                                         Symmetrical
Primary Bus Width                                64 bits
AA-RCD-RP-RAS (cycles)                           22-22-22-52
Supported CAS Latencies                          28T, 26T, 25T, 24T, 23T, 22T, 21T, 20T, 19T, 18T, 17T, 16T, 15T, 14T, 13T, 12T, 11T, 10T, 9T

---=== Timings at Standard Speeds ===---
AA-RCD-RP-RAS (cycles) as DDR4-3200              22-22-22-52
AA-RCD-RP-RAS (cycles) as DDR4-2933              21-21-21-47
AA-RCD-RP-RAS (cycles) as DDR4-2666              19-19-19-43
AA-RCD-RP-RAS (cycles) as DDR4-2400              17-17-17-39
AA-RCD-RP-RAS (cycles) as DDR4-2133              15-15-15-35
AA-RCD-RP-RAS (cycles) as DDR4-1866              13-13-13-30
AA-RCD-RP-RAS (cycles) as DDR4-1600              11-11-11-26

...

例えばAA-RCD-RP-RASを見ると22-22-22-52となっています。JEDEC規格(DDR3ならJESD79-3F, DDR4ならJESD79-4Dですが有料)のtAA, tRCD, tRP, tRASのことでしょう。

このうちtAAがREADコマンドによる列アドレス指定からRead Dataが出力されるまでの時間のことで、いわゆるCAS Latencyです。私のPCの場合はDDR4-3200で動作させているので22クロックとのこと。普通ですね。

わざわざPCのケースを開けなくてもメモリモジュールの情報が取得できるのでなかなか便利です。

編集者:すずき(2024/08/21 13:51)

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  • hdkさん(2022/08/24 00:03)
    こんな方法があったんですね! DRAMを何枚さしてあるかといった情報はいつもdmidecodeで見ているのですが、dmidecodeはおそらくファームウェアが取得した情報を見ているのでしょうね。
  • すずきさん(2022/08/24 01:19)
    だと思います。私も最初dmidecodeで見てたんですけど、CAS Latencyとかがわからなくて困った挙句に出会えたツールでした。
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2022年8月18日

COVID-19 11日目 - 自宅療養期間が終了した

本日で10日間(厚労省方式だと発症日が0日目とカウントするので、実際には11日目)の自宅療養が終わりました。やったー。数日前から既に熱も喉の痛みもなく、自宅療養期間が明けるのを待つのみでしたけどね。

近所のスーパーに買い物に行ったところ、10分程度歩いたところで足がガクガクしてきました。10日も引きこもっていると足がおかしくなってしまうようです。お盆休みの残りはわずかですが、少しずつ歩いて復活を目指します。

COVID振り返り

熱は大したことはなかったです。ほぼ38℃前半くらいで収まり、カロナールも効果抜群でした。何が一番辛かったって、病院に行ったとき真夏の炎天下に1時間半放置されたことです。あの後だけかなり熱が上がりました。あんなことしたらCOVIDじゃなくても熱が上がりますが……。

喉の痛さはなかなかで、5日目くらいまでは水を飲むのがしんどいレベルでした。幸いにも喉の痛さを気合で乗り越えるくらい食欲&元気があったので、特に問題にはならなかったです。もし高熱とダブルパンチで来ていたら、衰弱していたかもしれません。

ワクチンよ、ありがとう

第七波の勢いは凄まじいです。Twitterを眺めていると、ワクチン打ちたくない系の人たちがCOVID-19になっていて(※)軽症ではあるものの40℃台の高熱が出ているようです。

私もA型インフルエンザに罹ると40℃〜41℃近い高熱が出ますが、かなり辛いです。常にボーっとなって何もできないし、体や関節も痛いです。とまあ、本来はそれくらい熱が出る病気なのに、たぶんワクチンのおかげで38℃台で済んだのは本当にありがたいです。

(※)なぜか彼or彼女らはCOVID-19で高熱が出たと認めるのが嫌?なのか「ワクチンを打った人から謎の高熱をうつされた」的なツイートをするのも特徴の1つです。この世は理解し難い人たちがたくさんいますね。

編集者:すずき(2022/08/21 03:45)

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2022年8月16日

このPCはN年経過しています

ゲーム用PCにWindows 10をインストールしました。最初はTPMを無効にしていたのでPC正常性チェックツールに「Windows 11にできないPCですよ」と怒られていましたが、TPMを有効にすると要件を満たしたようです。ゲーム用なので動けばよくてWindows 11にアップデートする予定は当分ないですけども……。

ところでこのPC正常性チェックツール、左側に「N年経過」の表示がありますが、何に基づいているんでしょうか。


PC正常性チェックツールに「3年経過」と表示される

CPU-ZなどでBIOSのRelease Dateを見ると3年前くらいですが、これを基にしているのですかね?


BIOS Release Dateは2018/09/27(アップデート前)

BIOSアップデートしたらRelease Dateも当然新しくなるわけですが、表示はどう変化するかやってみましょう。


BIOS Release Dateは2022/07/25(アップデート後)

アップデートして今年のファームウェアになりました。表示はどうなるでしょう?


PC正常性チェックツールに「1年未満の経過」と表示される

経過時間が短くなりました。やはりBIOS Release Dateを見ているだけのようですね。

編集者:すずき(2024/08/21 13:53)

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2022年8月15日

COVID-19 8日目 - 熱なし、喉の痛みもほぼなし

この3日間、解熱剤なしでも熱が出なくなりました。厚労省の定義する「症状軽快」に該当したようです。良きかな良きかな。

詳細は退院基準・宿泊療養解除基準の改定概要 - 厚生労働省を見て欲しいですが、厚労省はなぜか発症日を「0日目」とカウントするため、普通のカウントで言うと11日間の経過+症状軽快後3日間の両方が必要みたいですね。

つまり私の場合、有症状(8日に発症)なので、外を出歩いて良くなるのは18日ってことですね。

編集者:すずき(2022/08/16 00:11)

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2022年8月14日

COVID-19 7日目 - 熱なし、喉の痛みは少し残る

私は経過は順調でほぼタイトルの通りです。しかし今度は奥さんが発熱しCOVID-19陽性になってしまいました。同じ家の中に居て感染しないはずがないですよね。COVID-19との戦いはもうしばらく続きそうです。

サーバのストレージを交換

Transcend TS128GESD400Kをサーバの起動ディスクにしていましたが、5年ほど経ったので買い換えました。購入したのはKIOXIA SSD-PKP500U3-Bです。20GBもあれば十分なところ、容量は無駄に500GBもあります。大容量のSSDは昔は高かったですが、今はだいぶお安くなっていてありがたいです。

本当は半年くらい前に買ってたんですが、交換するのが面倒でこんな時期になってしまいました……。

編集者:すずき(2022/08/14 22:28)

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2022年8月13日

COVID-19 6日目 - 熱は下がった、喉の痛みも寛解

熱は36.9℃ のまま。ぶり返す様子もありません。喉も大分調子が良くなりました。このままあっさり治ってくれそうです。肺炎とか入院とかにならなくて良かった。これもワクチンのおかげなんでしょうかね?良くわかんないけども。

とはいえ、外に出てはならん(隔離期間は10日間)のですよね。割とヒマでして、洗濯物を畳んだりこの日記を書いたりしています。

ああ、そうだ。COVID-19感染で中断していたゲーミングサブPC組み立てを完成させるのも良さそうですね。まあでもホコリがたくさん舞いそうなので明日にした方が良いか……。

編集者:すずき(2022/08/13 16:51)

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2022年8月12日

COVID-19 5日目 - 熱が下がってきた、喉は相変わらず痛い

熱は36.9℃ と順調に下がってきました。良い感じ。時間が経ってから急激に悪化するのでない限り、回復に向かっていると思われます。

喉は今までの中で最強に痛いです。寝起き直後に唾液を飲み込むときが一番辛いです。起きてからしばらくするとマシになるのが救いかな。

もはや寝るかマンガを読むかしかなくて、何も書くことがありません……。病気にはならないようにしたいですね。

編集者:すずき(2022/08/13 16:42)

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2022年8月11日

COVID-19 4日目 - 熱が下がらない、喉が非常に痛い

病院に行った後にすっかり具合が悪くなって、今日も38.0℃ とあまり具合が良くありません。喉の痛みがさらに強くなって、水を飲むのがやや辛いです。不可能ってことは無いですが、気合いが要ります。

解熱、鎮痛は市販薬(イブA錠)でも十分に効くんですけど……。せっかくしんどい思いをして病院でカロナールをもらってきたので、そっちを使っています。朝昼晩とフルチャージです。頑張れカロナール。

編集者:すずき(2022/08/13 16:38)

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2022年8月10日

COVID-19 3日目 - 今のところ超軽症

熱はかなり下がり37.1℃ でした。起きて朝ご飯を食べたりしたら37.4℃ くらいまで上がりましたが、この程度の熱であれば辛くありません。喉が痛いのはさておいて、熱に関しては超軽症で済むのでは……!

病院へ行ったら激しく悪化

隣の駅前の病院の発熱外来を予約し、11時半くらいに行きました。既に症状が出ているのでPCRではなく抗原検査にしましょうとのこと。結果は陽性でした。自主検査もばっちり陽性でしたし、そりゃそうだ。

大抵の発熱外来は病院の「外」のテントなどで検査していて、私が行った病院の発熱外来も同類でした。院内での完全隔離が不可能などの事情はわかるんですが、椅子もなく、炎天下の昼下がりにも関わらず暑さへのケアもなく、合計1時間半ほど外で放置はさすがにしんどいです。

朝は割と元気だったにも関わらず、病院の外で待っている間に暑くて参ってしまい、家に帰ってくるころにはヘロヘロでした。熱も38.5℃ まで急上昇してすこぶる具合が悪いです。病名のお墨付きを得るだけの見返りにしては辛すぎる……。

HER-SYS

病院から保健所にCOVID-19感染の報告が行ったあと、個人携帯に厚労省のシステムから連絡が来ます。ニュースでもよく見かけるHER-SYSシステムですね。

ボタンや文字がでっかくて、熱でぼんやりしている人でも操作しやすくできているなあと思いました。体調管理の機能(日々の発熱、SpO2、特異的な症状の記録ができる)があるので、毎朝入力しようと思います。

編集者:すずき(2024/08/21 13:53)

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