Java™ Platform
Standard Edition 7

パッケージ javax.security.sasl

SASL をサポートするためのクラスとインタフェースを含みます。

参照: 説明

パッケージ javax.security.sasl の説明

SASL をサポートするためのクラスとインタフェースを含みます。 このパッケージは、SASL メカニズムのクラスとインタフェースを定義します。開発者が、SASL を使用する接続ベースのプロトコルの認証サポートを追加するときに使用します。

SASL の概要

SASL (Simple Authentication and Security Layer) は、チャレンジレスポンスプロトコルを指定します。このプロトコルでは、1 つには認証目的、もう 1 つには認証後通信を続行するセキュリティーレイヤーを確立する目的 (省略可能) で、クライアントとサーバーがデータ交換を行います。このプロトコルは、LDAPv3、IMAPv4 をはじめとする接続ベースのプロトコルとともに使用されます。SASL は、RFC 2222 で説明されています。

SASL には、さまざまなメカニズムが定義されています。各メカニズムは、認証を正常に実行するためにクライアントとサーバー間で交換する必要があるデータを定義します。特定のメカニズムが必要とするデータ交換を、そのメカニズムのプロトコルプロファイルと呼びます。次に、インターネット標準コミュニティーで定義されているいくつかのメカニズムを紹介します。

これらのメカニズムの中には、認証とセキュリティーレイヤーの両方を提供するものと、認証しか提供しないものがあります。Anonymous と S/Key は、セキュリティーレイヤーに対応していません。GSSAPI と DIGEST-MD5 では、セキュリティーレイヤーのネゴシエートが可能です。External では、セキュリティーレイヤーは外部プロトコルによって決定されます。

使用法

この API は、主に 2 つのグループの開発者によって使用されます。1 つは、LDAPv3、IMAPv4 などの接続ベースのプロトコルのクライアントライブラリ実装を作成する開発者のグループ、もう 1 つは、LDAP、IMAP などのサーバーを記述する開発者のグループです。クライアントライブラリを作成する開発者は、SaslClient インタフェースと SaslClientFactory インタフェースを使用します。サーバーを記述する開発者は、SaslServer インタフェースと SaslServerFactory インタフェースを使用します。

これらの 2 つのグループは、さらに、SASL メカニズムを作成する開発者のグループと SASL メカニズムを使用する開発者のグループに分類できます。SASL メカニズムを作成するグループは、これらのインタフェースに実装を提供する必要があります。一方、SASL メカニズムを使用するグループは、このパッケージ内の API を使用して実装にアクセスできます。

関連項目

この API の使用方法については、『Java SASL API プログラミングおよび配備ガイド』を参照してください。
導入されたバージョン:
1.5
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バグまたは機能を送信
詳細な API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java SE のドキュメントを参照してください。そのドキュメントには、概念的な概要、用語の定義、回避方法、有効なコード例などの、開発者を対象にしたより詳細な説明が含まれています。
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