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Std. Ed. v1.3

org.omg.CORBA.portable
クラス ObjectImpl

java.lang.Object
  |
  +--org.omg.CORBA.portable.ObjectImpl
すべての実装インタフェース:
Object
直系の既知のサブクラス:
_BindingIteratorStub, _IDLTypeStub, _NamingContextStub, _PolicyStub, DynamicImplementation, ObjectImpl

public abstract class ObjectImpl
extends Object
implements Object

ObjectImpl クラスは、org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装を提供します。すべてのメソッドの実装は ObjectImpl のインスタンスに格納されている Delegate オブジェクトに転送されます。ObjectImpl はすべてのスタブクラスに共通の基底クラスです。ObjectImpl は、Delegate が別のベンダー固有の ORB によって実装できるため、ポータブルスタブを考慮しています。


コンストラクタの概要
ObjectImpl()
           
 
メソッドの概要
 Request _create_request(Context ctx, String operation, NVList arg_list, NamedValue result)
          org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
 Request _create_request(Context ctx, String operation, NVList arg_list, NamedValue result, ExceptionList exceptions, ContextList contexts)
          org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
 Object _duplicate()
          org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
 Delegate _get_delegate()
          ベンダー固有の Delegate への参照をこの ObjectImpl に提供します。
 DomainManager[] _get_domain_managers()
          このオブジェクトの DomainManager を取り出します。
 Object _get_interface_def()
          org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
 Policy _get_policy(int policy_type)
          このオブジェクトに適用する、指定された型の Policy オブジェクトを返します。
 int _hash(int maximum)
          org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
abstract  String[] _ids()
          このオブジェクトのリポジトリ ID を含む文字列の配列を提供します。
 InputStream _invoke(OutputStream output)
          _invoke は、オペレーションを呼び出すために呼び出されます。
 boolean _is_a(String repository_id)
          org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
 boolean _is_equivalent(Object that)
          org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
 boolean _is_local()
          このオブジェクトがローカル処理されるかどうかを判定します。
 boolean _non_existent()
          org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
 ORB _orb()
          このオブジェクトおよびその委譲に関連した ORB への参照を提供します。
 void _release()
          org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
 void _releaseReply(InputStream input)
          _releaseReply は、必要に応じて、非整列化が完了したときに ORB へ戻される応答ストリームを解放するために、スタブによって呼び出されることがあります。
 Request _request(String operation)
          org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
 OutputStream _request(String operation, boolean responseExpected)
          _request は、引数を整列化するための OutputStream を取得する目的で、スタブによって呼び出されます。
 void _servant_postinvoke(ServantObject servant)
          ローカルサーバントでこのオペレーションが呼び出されたあとで、ローカルスタブによって呼び出されます。
 ServantObject _servant_preinvoke(String operation, Class expectedType)
          この要求で使用される必要があるサーバントへの Java 参照を返します。
 void _set_delegate(Delegate delegate)
          この ObjectImpl インスタンスに格納されている Delegate を設定します。
 Object _set_policy_override(Policy[] policies, SetOverrideType set_add)
          この Object の既存のポリシーを置換する指定したポリシー、または指定した SetOverrideType オブジェクトの値によって既存のポリシーに追加される指定したポリシーを持つ、新規の Object を返します。
 boolean equals(Object obj)
          このオブジェクトと他のオブジェクトが等しいかどうかを示します。
 int hashCode()
          オブジェクトのハッシュコード値を返します。
 String toString()
          オブジェクトの文字列表現を返します。
 
クラス java.lang.Object から継承したメソッド
clone, finalize, getClass, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

ObjectImpl

public ObjectImpl()
メソッドの詳細

_get_delegate

public Delegate _get_delegate()
ベンダー固有の Delegate への参照をこの ObjectImpl に提供します。
戻り値:
この ObjectImpl インスタンスに格納されている Delegate

_set_delegate

public void _set_delegate(Delegate delegate)
この ObjectImpl インスタンスに格納されている Delegate を設定します。

_ids

public abstract String[] _ids()
このオブジェクトのリポジトリ ID を含む文字列の配列を提供します。
戻り値:
この ObjectImpl インスタンスによってサポートされているすべてのリポジトリ識別子の配列。たとえば、スタブの場合、_ids() は、そのスタブによってサポートされているすべてのインタフェースについての情報を返す

_duplicate

public Object _duplicate()
org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
定義:
インタフェース Object 内の _duplicate
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
戻り値:
このオブジェクト参照自体またはその複製

_release

public void _release()
org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
定義:
インタフェース Object 内の _release

_is_a

public boolean _is_a(String repository_id)
org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
定義:
インタフェース Object 内の _is_a
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
パラメータ:
repositoryIdentifier - 調査対象のインタフェース
戻り値:
このオブジェクト参照がインタフェースを実装するクラスのインスタンスである場合は true、そうでない場合は false

_is_equivalent

public boolean _is_equivalent(Object that)
org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
定義:
インタフェース Object 内の _is_equivalent
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
パラメータ:
other - 等価かどうか調べる対象となるもう一方のオブジェクト参照
戻り値:
このオブジェクト参照が指定されたオブジェクト参照と等価であると判定された場合は true。ただし false の場合は、2 つのオブジェクト参照が別のものであることだけを示し、別々のオブジェクトを参照することを示すとは限らない

_non_existent

public boolean _non_existent()
org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
定義:
インタフェース Object 内の _non_existent
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
戻り値:
サーバオブジェクトが存在しないことを ORB が正式に認識している場合は true、そうでない場合は false

_hash

public int _hash(int maximum)
org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
定義:
インタフェース Object 内の _hash
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
パラメータ:
maximum - ORB が返すハッシュ値の上限
戻り値:
このオブジェクト参照の ORB 内部ハッシュ識別子

_request

public Request _request(String operation)
org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
定義:
インタフェース Object 内の _request
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
パラメータ:
operation - Request のインスタンスを使って呼び出されるメソッドの名前
戻り値:
新しく生成された Request のインスタンス

_create_request

public Request _create_request(Context ctx,
                               String operation,
                               NVList arg_list,
                               NamedValue result)
org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
定義:
インタフェース Object 内の _create_request
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
パラメータ:
ctx - プロパティのリストを格納している Context オブジェクト
operation - 呼び出されるメソッドの名前
arg_list - 呼び出されるメソッドの実際の引数を格納している NVList
result - メソッドの戻り値のコンテナとして機能する NamedValue オブジェクト
戻り値:
新しく生成された Request オブジェクト
関連項目:
Request, NVList, NamedValue

_create_request

public Request _create_request(Context ctx,
                               String operation,
                               NVList arg_list,
                               NamedValue result,
                               ExceptionList exceptions,
                               ContextList contexts)
org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
定義:
インタフェース Object 内の _create_request
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
パラメータ:
ctx - プロパティのリストを格納している Context オブジェクト
operation - 呼び出されるメソッドの名前
arg_list - 呼び出されるメソッドの実際の引数を格納している NVList
result - メソッドの戻り値のコンテナとして機能する NamedValue オブジェクト
exclist - メソッドによってスローされる例外のリストを格納している ExceptionList オブジェクト
ctxlist - Request のインスタンスで解決して送る必要があるコンテキスト文字列のリストを格納している ContextList オブジェクト
戻り値:
新しく生成された Request オブジェクト
関連項目:
Request, NVList, NamedValue, ExceptionList, ContextList

_get_interface_def

public Object _get_interface_def()
org.omg.CORBA.Object のメソッドに対するデフォルトの実装です。
定義:
インタフェース Object 内の _get_interface_def
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
戻り値:
このオブジェクト参照が参照するオブジェクトの型情報を提供するインタフェースリポジトリ内の InterfaceDef オブジェクト

_orb

public ORB _orb()
このオブジェクトおよびその委譲に関連した ORB への参照を提供します。
戻り値:
この ObjectImpl に格納されている Delegate を作成した ORB インスタンス

_get_policy

public Policy _get_policy(int policy_type)
インタフェース Object の記述:
このオブジェクトに適用する、指定された型の Policy オブジェクトを返します。
定義:
インタフェース Object 内の _get_policy
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
パラメータ:
policy_type - 取得されるポリシーの型
戻り値:
policy_type パラメータで指定された型の Policy オブジェクト
例外:
BAD_PARAM - この ORB が指定された型をサポートしていないか、あるいはその型のポリシーオブジェクトがこの Object に関連していないために、ポリシー型の値が有効でない場合

_get_domain_managers

public DomainManager[] _get_domain_managers()
インタフェース Object の記述:
このオブジェクトの DomainManager を取り出します。これにより、管理サービスやアプリケーションは、ドメインマネージャを取り出せます。したがって、ドメインのメンバである個々のオブジェクトに適用可能なセキュリティとほかのポリシーを取り出せるようになります。
定義:
インタフェース Object 内の _get_domain_managers
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
戻り値:
このオブジェクトを直接囲むドメインマネージャのリスト。各オブジェクトは作成時にデフォルトで 1 つ以上のドメインマネージャに関連するので、このリストでは常に 1 つ以上のドメインマネージャが返される

_set_policy_override

public Object _set_policy_override(Policy[] policies,
                                   SetOverrideType set_add)
インタフェース Object の記述:
この Object の既存のポリシーを置換する指定したポリシー、または指定した SetOverrideType オブジェクトの値によって既存のポリシーに追加される指定したポリシーを持つ、新規の Object を返します。
定義:
インタフェース Object 内の _set_policy_override
インタフェース org.omg.CORBA.Object からコピーされたタグ:
パラメータ:
policies - 追加されるか、または置換に使用されるポリシーが格納された Policy オブジェクトの配列
set_add - 指定したポリシーが既存のポリシーと置換されることを示す SetOverrideType.SET_OVERRIDE、または指定したポリシーが既存のポリシーに追加されることを示す SetOverrideType.ADD_OVERRIDE
戻り値:
この Object のポリシーと置換、または追加される指定したポリシーを持つ新規の Object

_is_local

public boolean _is_local()
このオブジェクトがローカル処理されるかどうかを判定します。
戻り値:
このオブジェクトがローカル処理される場合は true

_servant_preinvoke

public ServantObject _servant_preinvoke(String operation,
                                        Class expectedType)
この要求で使用される必要があるサーバントへの Java 参照を返します。_servant_preinvoke() はローカルスタブによって呼び出されます。ServantObject オブジェクトが返される場合、そのサーバントフィールドは予想されるオブジェクト型に設定されています (注: オブジェクトは実際のサーバントインスタンスである場合とない場合がある)。ローカルスタブはサーバントフィールドを予想される型にキャストしてから、直接そのオペレーションを呼び出すこともあります。ServantRequest オブジェクトは 1 回の呼び出しに対してだけ有効であり、複数の呼び出しに対しては使用できません。
パラメータ:
operation - オペレーション名が格納されている文字列。オペレーション名は、GIOP 要求で符号化されるオペレーション名に対応する
expectedType - サーバントの予想される型を表す Class オブジェクト。予想される型は、スタブのインタフェースのオペレーションクラスに関連した Class オブジェクト。たとえば、インタフェース Foo のスタブの場合は、FooOperations インタフェースに Class オブジェクトを渡す
戻り値:
ServantObject オブジェクト。メソッドが、セキュリティ、トランザクションなどのためこの最適化をサポートしない場合、このメソッドは null 値を返すことがある。サーバントが予想される型でない場合、このメソッドは null を返す必要がある

_servant_postinvoke

public void _servant_postinvoke(ServantObject servant)
ローカルサーバントでこのオペレーションが呼び出されたあとで、ローカルスタブによって呼び出されます。このメソッドは、サーバントのメソッドにより例外がスローされた場合でも、servant_preinvoke() が null 以外の値を返した場合に呼び出される必要があります。このため、servant_postinvoke() の呼び出しは、Java の finally 節に置かなければなりません。
パラメータ:
servant - servant_preinvoke() メソッドから返された ServantObject のインスタンス

_request

public OutputStream _request(String operation,
                             boolean responseExpected)
_request は、引数を整列化するための OutputStream を取得する目的で、スタブによって呼び出されます。スタブは、オペレーション名を提供し、応答が予期されるかどうか (つまり、これが一方向の呼び出しであるかどうか) を示す必要があります。
パラメータ:
operation - オブジェクトの名前を指定する String
responseExpected - boolean -- 要求が一方向でない場合は true
戻り値:
要求をディスパッチする OutputStream オブジェクト

_invoke

public InputStream _invoke(OutputStream output)
                    throws ApplicationException,
                           RemarshalException
_invoke は、オペレーションを呼び出すために呼び出されます。スタブは、以前に a _request() 呼び出しによって返された OutputStream を提供します。_invoke は、整列化された応答が格納されている InputStream を返します。例外が発生した場合は、_invoke は、ユーザ例外の状態が非整列化される InputStream が格納された ApplicationException オブジェクトをスローすることがあります。
パラメータ:
output - 要求をディスパッチする OutputStream オブジェクト
戻り値:
応答を読み込む InputStream オブジェクト
例外:
ApplicationException - 例外 -- 呼び出しがアプリケーション定義の例外に適合する場合、スローされる
RemarshalException - 例外 -- 呼び出しによって再整列化エラーが発生する場合、スローされる

_releaseReply

public void _releaseReply(InputStream input)
_releaseReply は、必要に応じて、非整列化が完了したときに ORB へ戻される応答ストリームを解放するために、スタブによって呼び出されることがあります。スタブは _invoke() または ApplicationException.getInputStream() によって返された InputStream を渡します。また、null 値も _releaseReply に渡されることがあり、その場合このメソッドは何も行いません。
パラメータ:
input - 応答に対するハンドルを表す InputStream オブジェクト

toString

public String toString()
クラス Object の記述:
オブジェクトの文字列表現を返します。通常、toString メソッドはこのオブジェクトを「テキストで表現する」文字列を返します。この結果は、人間が読める簡潔で有益な情報であるべきです。すべてのサブクラスで、このメソッドをオーバーライドすることをお勧めします。

Object クラスの toString メソッドは、オブジェクトの派生元のクラス名、アットマーク (@)、およびオブジェクトのハッシュコードの符号なし 16 進表現から構成される文字列を返します。つまり、このメソッドは次の値と等しい文字列を返します。

 getClass().getName() + '@' + Integer.toHexString(hashCode())
 
オーバーライド:
クラス Object 内の toString
クラス java.lang.Object からコピーされたタグ:
戻り値:
このオブジェクトの文字列表現

hashCode

public int hashCode()
クラス Object の記述:
オブジェクトのハッシュコード値を返します。このメソッドは、java.util.Hashtable によって提供されるようなハッシュテーブルで使用するために用意されています。

hashCode メソッドの一般的な規則を次に示します。

できる限り、Object クラスで定義される hashCode メソッドは、異なるオブジェクトについては異なる整数値を返します。通常、これはオブジェクトの内部アドレスを整数値に変換する形で実装されますが、そのような実装テクニックは JavaTM プログラミング言語では不要です。

オーバーライド:
クラス Object 内の hashCode
クラス java.lang.Object からコピーされたタグ:
戻り値:
このオブジェクトのハッシュコード値
関連項目:
Object.equals(java.lang.Object), Hashtable

equals

public boolean equals(Object obj)
クラス Object の記述:
このオブジェクトと他のオブジェクトが等しいかどうかを示します。

equals メソッドは同値関係を実装します。

Object クラスの equals メソッドは、もっとも比較しやすいオブジェクトの同値関係を実装します。つまり、すべての参照値 xy について、このメソッドは xy が同じオブジェクトを参照する (x==ytrue) 場合にだけ true を返します。

オーバーライド:
クラス Object 内の equals
クラス java.lang.Object からコピーされたタグ:
パラメータ:
obj - 比較対象の参照オブジェクト
戻り値:
obj 引数に指定されたオブジェクトとこのオブジェクトが等しい場合は true、そうでない場合は false
関連項目:
Boolean.hashCode(), Hashtable

JavaTM 2 Platform
Std. Ed. v1.3

バグや機能要求の報告
さらに詳しい API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、 Java 2 SDK SE Developer Documentation を参照してください。このドキュメントには、概念、用語の定義、回避策、 実用的なコード例など、開発者を対象にした詳細な解説が掲載されています。

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