JavaTM 2 Platform
Std. Ed. v1.3

java.util
クラス TimeZone

java.lang.Object
  |
  +--java.util.TimeZone
すべての実装インタフェース:
Cloneable, Serializable
直系の既知のサブクラス:
SimpleTimeZone

public abstract class TimeZone
extends Object
implements Serializable, Cloneable

TimeZone は、タイムゾーンオフセットを表します。また、夏時間を認識します。

通常は、getDefault を使用して TimeZone を取得します。このメソッドは、プログラムを実行している場所のタイムゾーンに基づいた TimeZone を作成します。たとえば、日本で実行されているプログラムの場合、getDefault は日本標準時を基に TimeZone オブジェクトを作成します。

タイムゾーン ID を指定し getTimeZone を使用して TimeZone を取得することもできます。たとえば、太平洋標準時のタイムゾーン ID は、「America/Los_Angeles」です。したがって、次のように入力して PST TimeZone オブジェクトを取得できます。

 TimeZone tz = TimeZone.getTimeZone("America/Los_Angeles");
 
getAvailableIDs メソッドを使用して、サポートされているすべてのタイムゾーン ID を調べることができます。サポートされている ID の中から、目的の TimeZone を選択できます。サポートされている ID で必要なタイムゾーンが表されていない場合は、次の構文を使ってカスタムタイムゾーン ID を作成できます。
 GMT[+|-]hh[[:]mm]
 
たとえば、カスタムタイムゾーン ID としてグリニッジ標準時 +14:00 を指定できます。カスタムタイムゾーン ID を指定して返される TimeZone には、夏時間は含まれません。

JDK 1.1.x との互換性のために、その他の 3 文字のタイムゾーン ID (「PST」、「CTT」、「AST」など) もサポートされています。ただし、複数のタイムゾーンに同じ省略形が使用されることが多く (「CST」はアメリカの「中央標準時」と「中国標準時」など)、Java プラットフォームではその 1 つしか認識されないため、この使用は推奨されません。

導入されたバージョン:
JDK1.1
関連項目:
Calendar, GregorianCalendar, SimpleTimeZone, 直列化された形式

フィールドの概要
static int LONG
          「Pacific Standard Time」などの長い名前を示す getDisplayName() のスタイル指示子です。
static int SHORT
          「PST」などの短い名前を示す getDisplayName() のスタイル指示子です。
 
コンストラクタの概要
TimeZone()
          唯一のコンストラクタです。
 
メソッドの概要
 Object clone()
          Cloneable をオーバーライドします。
static String[] getAvailableIDs()
          サポートされる利用可能な ID をすべて取得します。
static String[] getAvailableIDs(int rawOffset)
          指定されたタイムゾーンオフセットと一致する ID で使用可能なものを取得します。
static TimeZone getDefault()
          このホストのデフォルトの TimeZone を取得します。
 String getDisplayName()
          デフォルトロケールでの現在のタイムゾーンの名前を、ユーザへの表示に適した形式で返します。
 String getDisplayName(boolean daylight, int style)
          デフォルトロケールでの現在のタイムゾーンの名前を、ユーザへの表示に適した形式で返します。
 String getDisplayName(boolean daylight, int style, Locale locale)
          指定されたロケールでの現在のタイムゾーンの名前を、ユーザへの表示に適した形式で返します。
 String getDisplayName(Locale locale)
          指定されたロケールでの現在のタイムゾーンの名前を、ユーザへの表示に適した形式で返します。
 String getID()
          現在の所在地のタイムゾーンの ID を取得します。
abstract  int getOffset(int era, int year, int month, int day, int dayOfWeek, int milliseconds)
          現在の日付のタイムゾーンオフセットを返します。
abstract  int getRawOffset()
          未修正のオフセットを返します。
static TimeZone getTimeZone(String ID)
          指定された ID の TimeZone を取得します。
 boolean hasSameRules(TimeZone other)
          このゾーンが比較される別のゾーンと同じ規則とオフセットを持つ場合に true を返します。
abstract  boolean inDaylightTime(Date date)
          指定された日付が、現在の所在地のタイムゾーンでは夏時間の期間内かどうかを問い合わせます。
static void setDefault(TimeZone zone)
          getDefault メソッドで返される TimeZone を設定します。
 void setID(String ID)
          タイムゾーン ID を設定します。
abstract  void setRawOffset(int offsetMillis)
          GMT へのベースタイムゾーンオフセットを設定します。
abstract  boolean useDaylightTime()
          現在の所在地のタイムゾーンが夏時間を使用しているかどうかを問い合わせます。
 
クラス java.lang.Object から継承したメソッド
equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

フィールドの詳細

SHORT

public static final int SHORT
「PST」などの短い名前を示す getDisplayName() のスタイル指示子です。
関連項目:
LONG
導入されたバージョン:
1.2

LONG

public static final int LONG
「Pacific Standard Time」などの長い名前を示す getDisplayName() のスタイル指示子です。
関連項目:
SHORT
導入されたバージョン:
1.2
コンストラクタの詳細

TimeZone

public TimeZone()
唯一のコンストラクタです。サブクラスのコンストラクタによる呼び出しは、通常は暗黙的な呼び出しです。
メソッドの詳細

getOffset

public abstract int getOffset(int era,
                              int year,
                              int month,
                              int day,
                              int dayOfWeek,
                              int milliseconds)
現在の日付のタイムゾーンオフセットを返します。夏時間の期間内であれば修正されています。これは、ローカルタイムを取得するために UTC に追加するオフセットです。
パラメータ:
era - 指定する日付の年号
year - 指定する日付の年
month - 指定する日付の月。月は 0 から始まる。0 が 1 月
day - 指定する日付の日
dayOfWeek - 指定する日付の曜日
milliseconds - 標準ローカルタイムでの、指定される日のミリ秒
戻り値:
ローカルタイムを取得するために GMT に追加するオフセット

setRawOffset

public abstract void setRawOffset(int offsetMillis)
GMT へのベースタイムゾーンオフセットを設定します。これは、ローカルタイムを取得するために UTC に追加するオフセットです。
パラメータ:
offsetMillis - 指定された GMT へのベースタイムゾーンオフセット

getRawOffset

public abstract int getRawOffset()
未修正のオフセットを返します。これは、ローカルタイムを取得するために UTC に追加するオフセットです。
戻り値:
ローカルタイムを取得するために UTC に追加するための未修正のオフセット

getID

public String getID()
現在の所在地のタイムゾーンの ID を取得します。
戻り値:
現在の所在地のタイムゾーンの ID

setID

public void setID(String ID)
タイムゾーン ID を設定します。タイムゾーンオブジェクト内のほかのデータは変更されません。
パラメータ:
ID - 新しいタイムゾーン ID

getDisplayName

public final String getDisplayName()
デフォルトロケールでの現在のタイムゾーンの名前を、ユーザへの表示に適した形式で返します。このメソッドは、長い名前を返します。夏時間は含まれません。ロケールの表示名がない場合、このメソッドは、GMT[+-]hh:mm の形式で文字列を返します。
戻り値:
デフォルトロケールでの現在のタイムゾーンを、人が理解できる形式にした名前
導入されたバージョン:
1.2

getDisplayName

public final String getDisplayName(Locale locale)
指定されたロケールでの現在のタイムゾーンの名前を、ユーザへの表示に適した形式で返します。このメソッドは、長い名前を返します。夏時間は含まれません。ロケールの表示名がない場合、このメソッドは GMT[+-]hh:mm の形式で文字列を返します。
パラメータ:
locale - 表示名を提供するロケール
戻り値:
指定されたロケールでの現在のタイムゾーンを、人が理解できる形式にした名前。指定されたロケールを認識できない場合は、デフォルトロケールでの名前
導入されたバージョン:
1.2

getDisplayName

public final String getDisplayName(boolean daylight,
                                   int style)
デフォルトロケールでの現在のタイムゾーンの名前を、ユーザへの表示に適した形式で返します。ロケールの表示名がない場合、このメソッドは GMT[+-]hh:mm の形式で文字列を返します。
パラメータ:
daylight - true の場合、夏時間の名前を返す
style - LONG または SHORT のどちらか
戻り値:
デフォルトロケールでの現在のタイムゾーンを、人が理解できる形式にした名前
導入されたバージョン:
1.2

getDisplayName

public String getDisplayName(boolean daylight,
                             int style,
                             Locale locale)
指定されたロケールでの現在のタイムゾーンの名前を、ユーザへの表示に適した形式で返します。ロケールの表示名がない場合、このメソッドは GMT[+-]hh:mm の形式で文字列を返します。
パラメータ:
daylight - true の場合、夏時間の名前を返す
style - LONG または SHORT のどちらか
locale - 表示名を提供するロケール
戻り値:
指定されたロケールでの現在のタイムゾーンを、人が理解できる形式にした名前。指定されたロケールを認識できない場合は、デフォルトロケールでの名前
例外:
IllegalArgumentException - スタイルが無効な場合
導入されたバージョン:
1.2

useDaylightTime

public abstract boolean useDaylightTime()
現在の所在地のタイムゾーンが夏時間を使用しているかどうかを問い合わせます。
戻り値:
このタイムゾーンが夏時間を使用している場合は true、そうでない場合は false

inDaylightTime

public abstract boolean inDaylightTime(Date date)
指定された日付が、現在の所在地のタイムゾーンでは夏時間の期間内かどうかを問い合わせます。
パラメータ:
date - 指定された Date
戻り値:
指定された日付が夏時間の期間内の場合は true、そうでない場合は false

getTimeZone

public static TimeZone getTimeZone(String ID)
指定された ID の TimeZone を取得します。
パラメータ:
ID - TimeZone の ID。「PST」のような短縮形式、「America/Los_Angeles」のような完全な名前、あるいは「GMT-8:00」のようなカスタム ID のどれか。短縮形式は、JDK 1.1.x との互換性のためだけにサポートされているため、完全な名前を使用する必要がある
戻り値:
指定された TimeZone。指定された ID を認識できない場合は GMT ゾーン

getAvailableIDs

public static String[] getAvailableIDs(int rawOffset)
指定されたタイムゾーンオフセットと一致する ID で使用可能なものを取得します。
パラメータ:
rawOffset - 指定されたタイムゾーンの GMT オフセット
戻り値:
ID の配列。配列内の ID のタイムゾーンは、指定された GMT オフセットを持つ。たとえば、「America/Phoenix」と「America/Denver」はどちらも GMT-07:00 を持つが、夏時間の動作には違いがある

getAvailableIDs

public static String[] getAvailableIDs()
サポートされる利用可能な ID をすべて取得します。
戻り値:
ID の配列

getDefault

public static TimeZone getDefault()
このホストのデフォルトの TimeZone を取得します。デフォルトの TimeZone のソースは、実装によって異なります。
戻り値:
デフォルトの TimeZone

setDefault

public static void setDefault(TimeZone zone)
getDefault メソッドで返される TimeZone を設定します。zone が null の場合、VM が最初に開始されたときの値にデフォルトがリセットされます。
パラメータ:
zone - 新しいデフォルトのタイムゾーン

hasSameRules

public boolean hasSameRules(TimeZone other)
このゾーンが比較される別のゾーンと同じ規則とオフセットを持つ場合に true を返します。つまり、このゾーンの ID だけが異なる場合には true を返します。他のゾーンが null の場合は false を返します。
パラメータ:
other - 比較される TimeZone オブジェクト
戻り値:
他のゾーンが null で、このゾーンと ID 以外はまったく同じ場合は true
導入されたバージョン:
1.2

clone

public Object clone()
Cloneable をオーバーライドします。
オーバーライド:
クラス Object 内の clone
クラス java.lang.Object からコピーされたタグ:
戻り値:
このインスタンスの複製
例外:
CloneNotSupportedException - オブジェクトのクラスが Cloneable インタフェースをサポートしていない場合。clone メソッドをオーバーライドしたサブクラスも、インスタンスを複製できないことを示すためにこの例外をスローすることがある
OutOfMemoryError - 十分なメモリがない場合
関連項目:
Cloneable

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さらに詳しい API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、 Java 2 SDK SE Developer Documentation を参照してください。このドキュメントには、概念、用語の定義、回避策、 実用的なコード例など、開発者を対象にした詳細な解説が掲載されています。

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