JavaTM 2 Platform
Standard Ed. 5.0

java.awt
クラス GraphicsEnvironment

java.lang.Object
  上位を拡張 java.awt.GraphicsEnvironment

public abstract class GraphicsEnvironment
extends Object

GraphicsEnvironment クラスは、特定のプラットフォームの JavaTM アプリケーションで使用できる GraphicsDevice オブジェクトおよび Font オブジェクトのコレクションを記述します。この GraphicsEnvironment のリソースは、ローカルマシン上か、リモートマシン上にあります。GraphicsDevice オブジェクトは、画面、プリンタ、またはイメージバッファの場合があり、Graphics2D 描画メソッドのデスティネーションです。各 GraphicsDevice は、それに関連したいくつかの GraphicsConfiguration オブジェクトを持ちます。これらのオブジェクトは、GraphicsDevice を使用できるさまざまな構成を指定します。

関連項目:
GraphicsDevice, GraphicsConfiguration

コンストラクタの概要
protected GraphicsEnvironment()
          インスタンスを直接生成できない abstract クラスです。
 
メソッドの概要
abstract  Graphics2D createGraphics(BufferedImage img)
          指定された BufferedImage に描画するための Graphics2D オブジェクトを返します。
abstract  Font[] getAllFonts()
          この GraphicsEnvironment で利用可能なすべてのフォントについて 1 ポイントのサイズのインスタンスを保持している配列を返します。
abstract  String[] getAvailableFontFamilyNames()
          Locale.getDefault() によって返されたデフォルトロケールに地域対応された、この GraphicsEnvironment のすべてのフォントファミリの名前を格納している配列を返します。
abstract  String[] getAvailableFontFamilyNames(Locale l)
          指定されたロケールに地域対応されたこの GraphicsEnvironment のすべてのフォントファミリの名前を格納している配列を返します。
 Point getCenterPoint()
          Window を中央に配置する Point を返します。
abstract  GraphicsDevice getDefaultScreenDevice()
          デフォルトの画面 GraphicsDevice を返します。
static GraphicsEnvironment getLocalGraphicsEnvironment()
          ローカルの GraphicsEnvironment を返します。
 Rectangle getMaximumWindowBounds()
          中央に配置された Window の最大の境界を返します。
abstract  GraphicsDevice[] getScreenDevices()
          すべての画面 GraphicsDevice オブジェクトの配列を返します。
static boolean isHeadless()
          ディスプレイ、キーボード、およびマウスがこの環境でサポートされるかどうかを判定します。
 boolean isHeadlessInstance()
          ディスプレイ、キーボード、およびマウスがこのグラフィックス環境でサポートされるかどうかを返します。
 void preferLocaleFonts()
          論理フォントから物理フォントのマッピングでのロケール固有のフォントの設定を指定します。
 void preferProportionalFonts()
          論理フォントから物理フォントへのマッピングで、プロポーショナルフォント以外のフォント (dual-spaced CJK フォントなど) よりもプロポーショナルフォントを優先する設定を指定します。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

GraphicsEnvironment

protected GraphicsEnvironment()
インスタンスを直接生成できない abstract クラスです。インスタンスは、適切なファクトリまたはクエリーメソッドから取得する必要があります。

メソッドの詳細

getLocalGraphicsEnvironment

public static GraphicsEnvironment getLocalGraphicsEnvironment()
ローカルの GraphicsEnvironment を返します。

戻り値:
ローカルの GraphicsEnvironment

isHeadless

public static boolean isHeadless()
ディスプレイ、キーボード、およびマウスがこの環境でサポートされるかどうかを判定します。このメソッドが true を返す場合、HeadlessException がディスプレイ、キーボード、またはマウスに依存する Toolkit および GraphicsEnvironment の領域からスローされます。

戻り値:
この環境がディスプレイ、キーボード、およびマウスをサポートできない場合は true、そうでない場合は false
導入されたバージョン:
1.4
関連項目:
HeadlessException

isHeadlessInstance

public boolean isHeadlessInstance()
ディスプレイ、キーボード、およびマウスがこのグラフィックス環境でサポートされるかどうかを返します。このメソッドが true を返す場合、HeadlessException がディスプレイ、キーボード、またはマウスに依存するグラフィックス環境の領域からスローされます。

戻り値:
ディスプレイ、キーボード、およびマウスがこの環境でサポートされる場合は true、そうでない場合は false
導入されたバージョン:
1.4
関連項目:
HeadlessException, isHeadless()

getScreenDevices

public abstract GraphicsDevice[] getScreenDevices()
                                           throws HeadlessException
すべての画面 GraphicsDevice オブジェクトの配列を返します。

戻り値:
画面デバイスを表すすべての GraphicsDevice オブジェクトを格納する配列
例外:
HeadlessException - isHeadless() が true を返す場合
関連項目:
isHeadless()

getDefaultScreenDevice

public abstract GraphicsDevice getDefaultScreenDevice()
                                               throws HeadlessException
デフォルトの画面 GraphicsDevice を返します。

戻り値:
デフォルトの画面デバイスを表す GraphicsDevice
例外:
HeadlessException - isHeadless() が true を返す場合
関連項目:
isHeadless()

createGraphics

public abstract Graphics2D createGraphics(BufferedImage img)
指定された BufferedImage に描画するための Graphics2D オブジェクトを返します。

パラメータ:
img - 指定された BufferedImage
戻り値:
指定された BufferedImage に描画するために使用される Graphics2D

getAllFonts

public abstract Font[] getAllFonts()
この GraphicsEnvironment で利用可能なすべてのフォントについて 1 ポイントのサイズのインスタンスを保持している配列を返します。通常の使い方ではユーザに特定のフォントの選択を許可するので、アプリケーションは選択済みインスタンスに deriveFont メソッドを呼び出して、フォントのサイズ変更と、各種フォント属性の設定を行うことができます。

このメソッドはアプリケーションに、Font インスタンスを使用してテキストを描画するもっとも的確な制御を提供します。この GraphicsEnvironment のフォントが複数のプログラム可能なバリエーションを持つ場合には、その Font の 1 つのインスタンスだけが配列で返され、ほかのバリエーションはアプリケーションによって引き出されなければなりません。

この環境のフォントがマルチプルマスターフォントのように複数のプログラム可能なバリエーションを持つ場合には、そのフォントの 1 つのインスタンスだけが Font 配列で返され、ほかのバリエーションはアプリケーションによって引き出されなければなりません。

戻り値:
Font オブジェクトの配列
導入されたバージョン:
1.2
関連項目:
getAvailableFontFamilyNames(), Font, Font.deriveFont(int, float), Font.getFontName()

getAvailableFontFamilyNames

public abstract String[] getAvailableFontFamilyNames()
Locale.getDefault() によって返されたデフォルトロケールに地域対応された、この GraphicsEnvironment のすべてのフォントファミリの名前を格納している配列を返します。

一般的な使い方では、ユーザが特定のファミリ名を選択できるようにします。アプリケーションでフォントの作成時に、Bold や Italic などのスタイルと共にこの名前を指定できるため、フォントシステムに、同じフォントファミリの複数のフォントの中でもっとも適切なものを選択する柔軟性を与えます。

戻り値:
デフォルトロケールに地域対応されたフォントファミリ名を格納する String の配列、またはこのロケールの名前が存在しない場合は適切な代替名
導入されたバージョン:
1.2
関連項目:
getAllFonts(), Font, Font.getFamily()

getAvailableFontFamilyNames

public abstract String[] getAvailableFontFamilyNames(Locale l)
指定されたロケールに地域対応されたこの GraphicsEnvironment のすべてのフォントファミリの名前を格納している配列を返します。

一般的な使い方では、ユーザが特定のファミリ名を選択できるようにします。アプリケーションでフォントの作成時に、Bold や Italic などのスタイルと共にこの名前を指定できるため、フォントシステムに、同じフォントファミリの複数のフォントの中でもっとも適切なものを選択する柔軟性を与えます。

パラメータ:
l - 特定の地理的、政治的、または文化的領域を表す Locale オブジェクト。nullLocale.getDefault() を指定することと同じ
戻り値:
指定された Locale に地域対応されたフォントファミリを格納する String の配列、または指定されたロケールの名前が存在しない場合は適切な代替名
導入されたバージョン:
1.2
関連項目:
getAllFonts(), Font, Font.getFamily()

preferLocaleFonts

public void preferLocaleFonts()
論理フォントから物理フォントのマッピングでのロケール固有のフォントの設定を指定します。このメソッドを呼び出すことは、フォントの描画で主要な書記法 (デフォルトのエンコーディングおよび初期のデフォルトのロケールによって指示された書記法) をおもに使用する必要があることを意味します。たとえば、主要な書記法が日本語の場合、可能な限り日本語を使用して文字を描画する必要があり、ほかのフォントは日本語のフォントがグリフを持たない文字にのみ使用する必要があります。

このメソッドの呼び出しによって実行されるフォントの描画動作での実際の変更は、実装によって異なります。まったく影響がない場合もあれば、要求された動作がデフォルトの動作に一致している場合もあります。この動作は、軽量コンポーネントのフォントの描画とピアコンポーネントのフォントの描画で異なることがあります。このメソッドを呼び出すと、別のフォントが要求されるため、クライアントは別のメトリクスを予想する必要があり、ウィンドウのサイズとレイアウトの再計算が必要になる場合もあります。そのため、このメソッドはユーザインタフェースの初期化前に呼び出す必要があります。

導入されたバージョン:
1.5

preferProportionalFonts

public void preferProportionalFonts()
論理フォントから物理フォントへのマッピングで、プロポーショナルフォント以外のフォント (dual-spaced CJK フォントなど) よりもプロポーショナルフォントを優先する設定を指定します。デフォルトのマッピングに、プロポーショナルとプロポーショナル以外の形式が存在するフォントが含まれる場合、このメソッドを呼び出すことは、マッピングでプロポーショナル形式を使用する必要があることを指示します。

このメソッドの呼び出しによって実行されるフォントの描画動作での実際の変更は、実装によって異なります。まったく影響がない場合もあります。この動作は、軽量コンポーネントのフォントの描画とピアコンポーネントのフォントの描画で異なることがあります。このメソッドを呼び出すと、別のフォントが要求されるため、クライアントは別のメトリクスを予想する必要があり、ウィンドウのサイズとレイアウトの再計算が必要になる場合もあります。そのため、このメソッドはユーザインタフェースの初期化前に呼び出す必要があります。

導入されたバージョン:
1.5

getCenterPoint

public Point getCenterPoint()
                     throws HeadlessException
Window を中央に配置する Point を返します。中央に配置された Window が getMaximumWindowBounds() を使用して表示可能な領域に収まるかどうかをチェックすることをお勧めします。

戻り値:
Window を中央に配置するポイント
例外:
HeadlessException - isHeadless() が true を返す場合
導入されたバージョン:
1.4
関連項目:
getMaximumWindowBounds()

getMaximumWindowBounds

public Rectangle getMaximumWindowBounds()
                                 throws HeadlessException
中央に配置された Window の最大の境界を返します。これらの境界はタスクバーやメニューバーなどのネイティブのウィンドウ処理システムのオブジェクトを処理します。返された境界は 1 つの例外を持つ単一のディスプレイに常駐します。すべてのディスプレイを通して Window が中央に配置されるマルチスクリーンシステムの場合、このメソッドは全体のディスプレイ領域の境界を返します。

単一のディスプレイの使用できる境界を取得するには、GraphicsConfiguration.getBounds() および Toolkit.getScreenInsets() を使用します。

戻り値:
中央に配置された Window の最大の境界
例外:
HeadlessException - isHeadless() が true を返す場合
導入されたバージョン:
1.4
関連項目:
getCenterPoint(), GraphicsConfiguration.getBounds(), Toolkit.getScreenInsets(java.awt.GraphicsConfiguration)

JavaTM 2 Platform
Standard Ed. 5.0

バグの報告と機能のリクエスト
さらに詳しい API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java 2 SDK SE 開発者用ドキュメントを参照してください。開発者向けの詳細な解説、概念の概要、用語の定義、バグの回避策、およびコード実例が含まれています。

Copyright 2004 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. Use is subject to license terms. Documentation Redistribution Policy も参照してください。