JavaTM 2
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Std. Ed. v1.4.0

org.omg.CORBA
クラス Request

java.lang.Object
  |
  +--org.omg.CORBA.Request

public abstract class Request
extends Object

メソッドを呼び出すために必要な情報を格納するオブジェクトです。このクラスは、要求の動的な作成と呼び出しを実現する ORB Dynamic Invocation Interface (DII) の基礎です。サーバは、クライアントスタブを使用するクライアント呼び出しと DII を使用する要求の違いを区別できません。

次に、Request オブジェクトの構成要素を示します。

Request オブジェクトは、オペレーションが元の IDL のインタフェース定義でどのように定義されているかに応じて追加情報も格納します。たとえば、必要に応じて、戻り値か例外を保持する NamedValue オブジェクト、コンテキスト、可能性のある例外のリスト、および解決が必要なコンテキスト文字列のリストを格納します。

新しい Request オブジェクトは、Object クラスの create_request メソッドの 1 つを使用することにより作成されます。つまり、create_request メソッドは、呼び出されるオブジェクトで実行されます。

関連項目:
NamedValue

コンストラクタの概要
Request()
           
 
メソッドの概要
abstract  Any add_in_arg()
          入力引数を作成し、この引数をこの Request オブジェクトに追加します。
abstract  Any add_inout_arg()
          入出力引数をこの Request オブジェクトに追加します。
abstract  Any add_named_in_arg(String name)
          指定された名前を持つ入力引数を作成し、その引数をこの Request オブジェクトに追加します。
abstract  Any add_named_inout_arg(String name)
          指定された名前を持つ入出力引数をこの Request オブジェクトに追加します。
abstract  Any add_named_out_arg(String name)
          指定された名前を持つ出力引数をこの Request オブジェクトに追加します。
abstract  Any add_out_arg()
          出力引数をこの Request オブジェクトに追加します。
abstract  NVList arguments()
          呼び出されるメソッドの引数を格納する NVList オブジェクトを取得します。
abstract  ContextList contexts()
          この要求の ContextList オブジェクトを取得します。
abstract  Context ctx()
          この要求の Context オブジェクトを取得します。
abstract  void ctx(Context c)
          この要求の Context オブジェクトを指定されたものに設定します。
abstract  Environment env()
          この要求の Environment オブジェクトを取得します。
abstract  ExceptionList exceptions()
          この要求の ExceptionList オブジェクトを取得します。
abstract  void get_response()
          send_deferred メソッドですでにトリガされた呼び出しに対する応答に、ユーザがアクセスできるようにします。
abstract  void invoke()
          Request オブジェクトの情報を使用することにより、同期呼び出しを行います。
abstract  String operation()
          呼び出されるメソッドの名前を取得します。
abstract  boolean poll_response()
          send_deferred メソッドですでにトリガされた呼び出しに対する応答に、ユーザがアクセスできるようにします。
abstract  NamedValue result()
          メソッドの戻り値が格納されている NamedValue オブジェクトを取得します。
abstract  Any return_value()
          メソッドの結果の値を格納する Any オブジェクトを返します。
abstract  void send_deferred()
          非同期の要求の呼び出しを行います。
abstract  void send_oneway()
          一方向の要求の呼び出しを行います。
abstract  void set_return_type(TypeCode tc)
          メソッドの戻り値のタイプコードを設定します。
abstract  Object target()
          ターゲットのオブジェクト参照を取得します。
 
クラス java.lang.Object から継承したメソッド
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

Request

public Request()
メソッドの詳細

target

public abstract Object target()
ターゲットのオブジェクト参照を取得します。

戻り値:
メソッドが呼び出されるオブジェクトの実装を指すオブジェクト参照

operation

public abstract String operation()
呼び出されるメソッドの名前を取得します。

戻り値:
呼び出されるメソッドの名前

arguments

public abstract NVList arguments()
呼び出されるメソッドの引数を格納する NVList オブジェクトを取得します。リストの要素は NamedValue オブジェクトであり、それぞれがメソッドの引数を記述します。

戻り値:
メソッドの引数が格納されている NVList オブジェクト

result

public abstract NamedValue result()
メソッドの戻り値が格納されている NamedValue オブジェクトを取得します。

戻り値:
メソッドの結果が格納されている NamedValue オブジェクト

env

public abstract Environment env()
この要求の Environment オブジェクトを取得します。これは、呼び出されるメソッドが (呼び出しが返されたあとに) スローした例外を格納します。

戻り値:
この要求の Environment オブジェクト

exceptions

public abstract ExceptionList exceptions()
この要求の ExceptionList オブジェクトを取得します。このリストは、呼び出されるメソッドによってスローされる例外を記述する TypeCode オブジェクトを格納します。

戻り値:
呼び出されるメソッドによってスローされる例外を記述する ExceptionList オブジェクト

contexts

public abstract ContextList contexts()
この要求の ContextList オブジェクトを取得します。このリストは、解決され、呼び出しとともに送られる必要のあるコンテキスト String を格納します。

戻り値:
値が解決され、呼び出しとともに送られる必要のあるコンテキス文字列のリスト

ctx

public abstract Context ctx()
この要求の Context オブジェクトを取得します。これは、クライアント、環境、またはこの要求の状況についての情報を提供するプロパティのリストです。

戻り値:
値が呼び出しとともに送られる必要のあるコンテキスト文字列を解決するために使用される Context オブジェクト

ctx

public abstract void ctx(Context c)
この要求の Context オブジェクトを指定されたものに設定します。

パラメータ:
c - コンテキスト文字列を解決するために使用される新しい Context オブジェクト

add_in_arg

public abstract Any add_in_arg()
入力引数を作成し、この引数をこの Request オブジェクトに追加します。

戻り値:
追加される入力引数の値およびタイプコードを格納する Any オブジェクト

add_named_in_arg

public abstract Any add_named_in_arg(String name)
指定された名前を持つ入力引数を作成し、その引数をこの Request オブジェクトに追加します。

パラメータ:
name - 追加される引数の名前
戻り値:
追加される入力引数の値およびタイプコードを格納する Any オブジェクト

add_inout_arg

public abstract Any add_inout_arg()
入出力引数をこの Request オブジェクトに追加します。

戻り値:
追加される入出力引数の値およびタイプコードを格納する Any オブジェクト

add_named_inout_arg

public abstract Any add_named_inout_arg(String name)
指定された名前を持つ入出力引数をこの Request オブジェクトに追加します。

パラメータ:
name - 追加される引数の名前
戻り値:
追加される入出力引数の値およびタイプコードを格納する Any オブジェクト

add_out_arg

public abstract Any add_out_arg()
出力引数をこの Request オブジェクトに追加します。

戻り値:
追加される出力引数の値およびタイプコードを格納する Any オブジェクト

add_named_out_arg

public abstract Any add_named_out_arg(String name)
指定された名前を持つ出力引数をこの Request オブジェクトに追加します。

パラメータ:
name - 追加される引数の名前
戻り値:
追加される出力引数の値およびタイプコードを格納する Any オブジェクト

set_return_type

public abstract void set_return_type(TypeCode tc)
メソッドの戻り値のタイプコードを設定します。

パラメータ:
tc - 戻り値の型情報が格納されている TypeCode オブジェクト

return_value

public abstract Any return_value()
メソッドの結果の値を格納する Any オブジェクトを返します。

戻り値:
戻り値の値およびタイプコードを格納する Any オブジェクト

invoke

public abstract void invoke()
Request オブジェクトの情報を使用することにより、同期呼び出しを行います。例外情報は、Request オブジェクトの環境オブジェクトに配置されます。


send_oneway

public abstract void send_oneway()
一方向の要求の呼び出しを行います。つまり、その呼び出しは応答を待機しません。これは、オペレーションが IDL 宣言で一方向として宣言されていなくても使用できます。応答または例外情報は返されません。


send_deferred

public abstract void send_deferred()
非同期の要求の呼び出しを行います。つまりその呼び出しは、ユーザに戻る前に応答を待機することはしません。ユーザは、あとで poll_response メソッドおよび get_response メソッドを使用して、呼び出しの結果または例外情報を取得できます。


poll_response

public abstract boolean poll_response()
send_deferred メソッドですでにトリガされた呼び出しに対する応答に、ユーザがアクセスできるようにします。

戻り値:
メソッドの応答が受信されている場合は true、そうでない場合は false

get_response

public abstract void get_response()
                           throws WrongTransaction
send_deferred メソッドですでにトリガされた呼び出しに対する応答に、ユーザがアクセスできるようにします。

例外:
WrongTransaction - 当初要求が送られてきたものとは別のトランザクションのスコープから get_response メソッドが呼び出された場合。OMG トランザクションサービスの仕様を参照

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