目次 | 前の項目 | 次の項目 JDBCTM ガイド: 入門


3 主要インタフェースの概要

2 つの主要インタフェースセットがあります。アプリケーション開発者のための JDBC API と、低レベルの JDBC ドライバ API です。

3.1     JDBC API

JDBC API は一連の抽象 Java インタフェースとして表現されます。アプリケーションプログラマはこれを使用して、特定のデータベースへの接続を開き、SQL 文を実行し、結果を処理することができます。


もっとも重要なインタフェースは次の 4 つです。

java.sql.Statement インタフェースには、2 つの重要なサブタイプがあります。コンパイル済みの SQL 文を実行するための java.sql.PreparedStatement と、データベースのストアドプロシージャの呼び出しを実行するための java.sql.CallableStatement です。

次の項以降では、これらのインタフェース機能の詳細について説明します。JDBC インタフェースとクラスの完全な仕様については、JDBC API の別のドキュメントを参照してください。

3.2     JDBC ドライバインタフェース


java.sql.Driver インタフェースの完全な定義は 9 項にあります。大部分のデータベースドライバで必要なことは、JDBC API の提供する抽象クラスを実装することだけです。つまり、各ドライバには、java.sql.Connection、java.sql.Statement、java.sql.PreparedStatement、java.sql.CallableStatement、java.sql.ResultSet を実装する必要があります。

さらに、各データベースドライバには、汎用の java.sql.DriverManager クラスが特定のデータベース URL 用ドライバの検索で使用する java.sql.Driver を実装したクラスが必要です。

上の図の JDBC-ODBC ブリッジで示されているように、Java ソフトウェアは、JDBC を ODBC の上に実装された形で提供します。JDBC は ODBC を模倣しているので、この実装は小型で効率的です。

もう 1 つの便利なドライバは、DBMS に依存しないネットワークプロトコルを直接使用できるドライバです。 ODBC 上や特定の DBMS 上などに複数のサーバ実装が可能なプロトコルの公開が望まれています (このような固定プロトコルを使用する製品はすでに存在するが、その標準化の試みは行われていない)。 クライアント側に必要な最適化はスキーマのキャッシングやタプルの先読みなどごく少数で、JDBC Manager そのものもごく小型で効率的です。その結果、公開されたプロトコルを使用する任意のサーバと通信可能な、小型で高速の Java クライアント側実装が可能になります。



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