ISDB用のチューナーとデモジュレーターを買ってきて、動かせる人ならば、放送されているMPEG2-TSをそのままコピーできてしまいます。PT2はそんな感じの製品です。
じゃあテレビ番組はコピーし放題かというと、そんなことはありません。日本ではB-CASカードの発行許可と、ダビング10の順守によって、番組のコピーが出回るのを防いでいます。
ダビング10とは、無料放送でも10回までしかコピーしてはいけないルールのことです。市販のテレビは全てこのルールを守っています。
ルールはダビング10以外にも色々ありますが、全てのルールを守らないと日本向けのテレビとして認められず、B-CASカードが発行されません。
例えばTSを無限にダビングできるような受信機にはB-CASカードは絶対に発行されません。B-CASカードが無ければ、無料放送のスクランブルすら解除できませんから、いくらMPEG2-TSをコピーしても視聴できません。
一見良さそうな仕組みに見えますが、実は穴だらけです。
スクランブルが掛かったまま構わずコピーし、RF送出機(安いものでも20万円くらいしますけど)を使い、正規のテレビに送れば、何度でも視聴できます。
また、正規のテレビからB-CASカードを奪うこともできます。テレビとB-CASカードに関連付けが無いからできる技ですが、これは仕様の穴ではなく想定通りのはずです。
B-CASは有料放送の視聴管理、つまり、スカパーやWOWOWを何年の何月まで見る資格があります、という情報を管理するためのカードです。もしテレビとB-CASが紐づいていたら、テレビを買い換えた瞬間に有料放送の契約が全て消えてしまいます。そんなことしたら、みなさん怒りますよね?
何が何でもコピーを阻止したい人たち(テレビ局などのコンテンツホルダー?)はB-CASを乱用して、無料放送にスクランブル掛けたり、ダビング10とか、色々頑張っているものの……。
悲しいことに本当に悪い人から見ると、今の仕組みは有っても無くても大差ないです。真っ当に使っている人が不便するだけの嫌がらせ(ダビング1から、ダビング10への移行で少しマシになったけど)です。
メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。
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