Javaのhprofというプロファイラは、準備を必要とせず(JDK標準だから)に、CPU、ヒープ、モニタの衝突など、一通り測れる便利なプロファイラです。
特に各メソッドのカウントを「全て取る」モード(-Xrunhprof:cpu=times)は、明らかに呼び過ぎのメソッドが一発で分かるため、大変に便利です。
しかし便利な反面、実行速度が下がりすぎて使い物にならなくなる場合があります。
今日遭遇したケースは、7MBのファイルをDataInputStreamからreadByte() するプログラムです。通常のデバッグ実行であれば、ほんの一瞬で終わりますが、cpu=timesでプロファイリングすると10分経っても終わりません…。
どうも、細かいメソッドが頻繁に呼ばれすぎるせいで、メソッド呼び出しのカウントを行う部分がパンクしているようです。
思い出してみればInputStream系はInputStream -> BufferedInputStream -> DataInputStreamなどのように連鎖させるのでメソッド呼び出しが深く、データをロードするという処理はループ回数が多くなりがちなので、深さ×ループ回数の掛け算に比例してどんどん遅くなってしまいます。
これはよろしくありません。
待てるくらいの時間に収まるように、何とか軽くしてみましょう。
まず目を付けたのはreadByte() です。readByte() で1バイトつずつ読むから呼び出しカウントが多くなるわけです。ならばreadLong() で8バイトずつ読めばカウントは1/8です。
コードもちょい変えで済むし、お手軽高速化としては、プロファイリング時の実行速度もほぼ8倍になる、という中々の効果です。
しかしreadLong() を持ってしても100MBオーバーとなると厳しいでしょう。もし本当にそこまで必要なら、根底から覆す(InputStreamを使わないとか)別の手立てを考える必要がありそうです。
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