コグノスケ


link 未来から過去へ表示(*)  link 過去から未来へ表示

link もっと前
2013年6月27日 >>> 2013年6月18日
link もっと後

2013年6月21日

世の中にありそうでない言語2

せっかく年休を取ったのに、雨、というか台風来てるし…。

前回(2013年6月13日の日記参照)こんなこといいな、できたらいいな、とウダウダ書きましたが、結局何がしたいのか?を考えてみました。

条件2(ガベージコレクション)と3(標準ライブラリ、GUIライブラリ)についてはalloc/freeは面倒くさい、車輪の再発明は面倒くさい、という普遍的な悩みですから特筆することはないでしょう。引っかかるのは条件1(unsigned型の存在)です。

条件1がなくて困るのは「バイト列のMSB側からNビット取ってきて、数値として返す」処理(※)が返すべき数値が、signedだったり、unsignedだったりして扱いが面倒くさいことです。

例を挙げると、あるバイト列から3ビット取ってきて3'b101というビット列が得られたとします。得られたビット列を5と解釈すべき場合と、符号拡張して -3と解釈すべき場合があるということです。

(※)MPEGの仕様書なんかでgetbits() という関数が出てきますが、まさにアレです。

符号拡張が悩み?

単にNビット整数値の符号拡張をしたいだけであれば、下記のようにすればunsigned型なんて要りません。

符号拡張in C言語

/**
 * Sign extension.
 * 
 * @param v Value
 * @param n Bits of v
 * @param s 0: don't sign extension, 
 *          otherwise: do sign extension
 */
long long signext(long long v, int n, int s) {
    long long sb, mb;

    if (n == 0) {
        return 0;
    }

    sb = 1LL << (n - 1);
    mb = (-1LL << (n - 1)) << 1;
    v &= ~mb;
    if (s && (v & sb)) {
        v = mb + v;
    }
    
    return v;
}

さらに言えばRubyのように無限長整数を扱える言語の方がオーバーフローを考えなくて良いという点で有利である、とすら言えるでしょう。

あれだけ長々書いたくせに自己解決しちゃったよ、非常に迷惑だね!
でも、なんだろうこのコレジャナイ感は…?

編集者:すずき(2013/06/21 15:06)

コメント一覧

  • IKeJIさん(2013/06/24 15:09)
    前の記事のコメントはそういう事をやるクラスを作ったらいいんじゃないか、と思ったんです。
    class SignedFixedInteger {
     SignedInteger(byte[] val, int size);
     SignedInteger toOtherSize(int size);
     SignedInteger operator+(SignedInteger s);
     SignedInteger operator+(long long s);
     // other operators.

    Javaだと、演算子オーバーロードがないので、Scalaとか?
    最近の自分のマイブームはkotlinです。

    こういう用途の場合、暗黙にmodされて欲しいという事はないんでしょうか?
  • すずきさん(2013/06/25 08:10)
    >IKeJIさん
    今は整数をラップしたUInt, SIntクラスと、DataInputStreamクラスに似せたBitStreamクラスを作って、
    UInt hoge1 = str.getU32(1);
    UInt hoge2 = str.getU32(3);
    みたいに読めるようにしています。
    ご指摘のとおり、数値側のクラスをもっと強力にした方が良さそうですね。

    暗黙のmodはあったほうが嬉しいです。用途によっては、逆に丸められると困る(オーバーフロー、アンダーフロー検知が必要な)場合もあるかもしれません。今はバイナリ読んで解析のパターンしかやっていないので、どちらもあまり必要としていませんが…。

    Scalaにkotlin、ご紹介ありがとうございます。世の中、面白い言語がいっぱいありますね。
open/close この記事にコメントする



link もっと前
2013年6月27日 >>> 2013年6月18日
link もっと後

管理用メニュー

link 記事を新規作成

<2013>
<<<06>>>
------1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30------

最近のコメント5件

  • link 21年3月13日
    すずきさん (03/05 15:13)
    「あー、このプログラムがまずいんですね。ご...」
  • link 21年3月13日
    emkさん (03/05 12:44)
    「キャストでvolatileを外してアクセ...」
  • link 24年1月24日
    すずきさん (02/19 18:37)
    「簡単にできる方法はPowerShellの...」
  • link 24年1月24日
    KKKさん (02/19 02:30)
    「追伸です。\nネットで調べたらマイクロソ...」
  • link 24年1月24日
    KKKさん (02/19 02:25)
    「私もエラーで困ってます\n手動での回復パ...」

最近の記事3件

  • link 24年3月25日
    すずき (03/26 03:20)
    「[Might and Magic Book One TASのその後] 目次: Might and Magicファミコン版以前(...」
  • link 21年10月4日
    すずき (03/26 03:14)
    「[Might and Magicファミコン版 - まとめリンク] 目次: Might and Magicファミコン版TASに挑...」
  • link 24年3月19日
    すずき (03/20 02:52)
    「[モジュラージャックの規格] 古くは電話線で、今だとEthernetで良く見かけるモジュラージャックというコネクタとレセプタク...」
link もっとみる

こんてんつ

open/close wiki
open/close Linux JM
open/close Java API

過去の日記

open/close 2002年
open/close 2003年
open/close 2004年
open/close 2005年
open/close 2006年
open/close 2007年
open/close 2008年
open/close 2009年
open/close 2010年
open/close 2011年
open/close 2012年
open/close 2013年
open/close 2014年
open/close 2015年
open/close 2016年
open/close 2017年
open/close 2018年
open/close 2019年
open/close 2020年
open/close 2021年
open/close 2022年
open/close 2023年
open/close 2024年
open/close 過去日記について

その他の情報

open/close アクセス統計
open/close サーバ一覧
open/close サイトの情報

合計:  counter total
本日:  counter today

link About www.katsuster.net
RDFファイル RSS 1.0

最終更新: 03/26 03:20