みなさん、ディスプレイには何をお使いでしょうか。昔ながらにブラウン管も良いですが、最近は液晶が多数派だと思います。
液晶ディスプレイの方は続きを読む前に、次の画像をご覧下さい。
テスト画像その1
黒い地にカラフルな線が引いてあるだけですが、良く見ると、色の変わり目でずれているように見えませんか?
もちろんずれているわけはなく、一直線です。疑う方は拡大してみてください。
この画像を我が家の液晶で見ると、以下の図のように赤が一番左、緑が真ん中、青が右に見えます。
我が家の液晶で見た場合
なぜこうなるかというと、液晶の画素(画面を構成する点)はさらに細かい赤、緑、青の小さい点(ここではR, G, Bと呼びます)の集まり(※)で表現されているからです。図にすると以下のような感じです。
(※)RGBの並び順はお使いの液晶によって違います。
画素の模式図
R, G, Bの位置は非常に接近しており、本来なら気にならない程度にしかずれていませんが、先のテスト画像のように特殊な配置にすると(特に黒地に赤と青の線)ずれが目立ってしまうわけです。
画面をデジカメで接写してみました。ずれている様子がわかりやすいと思います。
(しつこいようですが、これは色違いの一直線です。)
液晶画面(MITSUBISHI RDT194S)の拡大写真(クリックで拡大)
黒地にカラフルな直線を引くとずれて見える理屈は理解いただけたでしょうか。ところが次の画像を見てください。
単に白地に変えただけ(全部白だと見づらいので黒いバーを入れています)なので、先ほどの理屈で行くとこれもずれて見えるはずなのですが、ずれはあまり感じません。
テスト画像その2
これも拡大写真を撮ってみましょう。
白地に赤と緑の場合の拡大画像
赤や緑だけの場合と、白の場合はR, G, Bの明るさが違う(白線より赤線の方がRが明るい、緑のGも同様)ことがわかるかと思います。
この写真だと見づらいので図にしてみます。
白地に赤と緑の場合の拡大、模式図
さて上の図で注目すべきは、明るい赤(赤線のR)と暗い赤(右隣の白線のR)が隣り合っていることです。
ここからは私の推測ですが、赤が右の白側に「引きずられ」て、若干右にずれて見えるんだと思います。
白地に赤がずれて見える、予想図
引きずられるというのは私が考えたので、実際にこういう言葉があるかどうか知らないですが、このように考えると、赤と青があまりずれないのも納得がいきます。
青の場合は左側の暗い青(左隣の白線のB)に引きずられて左にずれ、赤は先ほど説明したように右にずれるため、似たような位置に見えるわけです。
どうでも良いことに長々とおつきあいいただき、ありがとうございました。
トリビアとして、話のタネにでもどうぞ。
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